研究課題
昨年度の研究成果として、ラットの腓骨神経節細胞ならびに大腸のMyelinated Plexusを採取し、初代培養細胞を用いて遺伝子銃を用いてpEGFを導入しようと試みたが、1 腓骨神経節細胞は、数的に非常に少量しか採取できないこと2 大腸のMyelinated Plexusは、採取が困難で培養が困難であること3 培養wellへの遺伝子銃による導入が導入効率が低いことから、ラットの脊髄の後根神経節細胞を用いて以下の研究を行った。成熟ラットの脊髄後根神経節を摘出し、培養液に保存した。この神経節を、別のラットを開腹し、その大腸の筋層下に組織移植を行った群を作成した。現在、このラットの組織移植後3日目と7日目の移植した神経節組織の状態を組織学的に検討している。別のラットの成熟ラットの脊髄後根神経節を摘出し、コラゲナーゼ処理後に、培養液中に保存し、リン酸デキストラン法で、pEGFを導入し、その標識した細胞100個〜200個/0.1mlを別のラットの大腸の漿膜下に移植し、その神経節細胞の状態を組織学的に検討している。さらに、今回のラットは成熟ラットを用いたが、神経節細胞培養が長期間、可能である胎児ラットの神経節細胞を用いての同様の研究計画を企画している。