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2002 年度 実績報告書

三又神経節ニューロンの興奮性に対するアドレナリンα_2受容体の役割-パッチクランプRT-PCR法を用いた解析-

研究課題

研究課題/領域番号 13671953
研究機関日本歯科大学

研究代表者

武田 守  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (20227036)

キーワード三叉神経節ニューロン / アドレナリンα_2受容体 / RT-PCR / Single-cell / 侵害受容
研究概要

前年度、穿孔パッテクランプ法により得られたデーターより、小型三叉神経節ニューロンに対してアドレナリンα_2受容体の作用が確認されたので、Single-cell RT-PCR法を用いて急性分離した単一三叉神経節ニューロンにおいてアドレナリンα_2受容体mRNA(α_<2A>、α_<2B>、α_<2C>受容体)が発現しているか否かを解析した。急性分離後、パイペット内に回収できた、細胞体直径17-25μmの9個の小型三叉神経節ニューロンに対して、RT(Reverse-transcription)反応を行った。その後、PCR(Polymerase-chain-reaction)を行い6個の細胞でGHPDHの遺伝子(239bpのDNAバンド)が確認された。Positive controlには脳幹の組織を,Negative controlは逆転写酵素を含まないサンプルを用いた。GAPDH陽性のニューロン6個について、それぞれの細胞のc-DNAを用いて、アドレナリンα_<2A>、α_<2B>、α_<2C>受容体の発現を"マルチプレックスPCR"により解析した。その結果、α_<2A>受容体の遺伝子338bpのDNAが2つの三叉神経節ニューロンで発現が、観察された。一方α_<2C>受容体の遺伝子306bpのDNAの発現が1つのニューロンにおいて観察された。Positive controlには脳幹の組織をを用いた。α_<2B>受容体の発現は確認されなかった。
以上の結果と前年度の結果を考え合わせると、三叉神経節ニューロンの興奮性の修飾に、アドレナリンα_<2A>受容体及びα_<2C>受容体の関与が重要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Takeda, M.Ikeda, T.Tanimoto, J.Lipski, S.Matsumoto: "Changes of excitability of rat trigeminal ganglion neurons evoked by α2-adrenoreceptors"Neuroscience. 115. 731-741 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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