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2002 年度 実績報告書

メモリーB細胞分化誘導におけるCD19分子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 13671963
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

小園 裕子  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助手 (30197107)

研究分担者 東 みゆき  東京医科歯科大学, 大学院・歯学総合研究科, 教授 (90255654)
キーワードCD19 / memory B cell / Cbl-b / AID / Bcl / Ubiquitin / proteasome / co-stimulatory molecule
研究概要

CD19はB細胞受容体の補助受容体として働き、メモリーB細胞誘導に必須の因子の一つである。CD19シグナルは会合しているCD35やCD21が架橋されることで伝わり、B7-1やB7-2の発現を誘導し、T-B細胞間相互作用を増強する(Y.Kozono et al. 1998)。本研究は、免疫マウス及び自己免疫疾患マウスのメモリーB細胞において、CD19分子がCbl-bによりユビキチン制御を受け、どのようにメモリーB細胞誘導を制御しているかを明らかにすることを目的とし研究をおこないいくつかの新たな知見を見いだしたので報告する。
1.B細胞上のCD19分子とBCRを架橋することにより、体細胞突然変異変異・クラススイッチに1重要なAID分子の発現誘導が見られ、そのAID分子はヘルパーT細胞との共培養により増強された。その共培養B細胞は、Bcl familyのRT-PCR解析から、メモリーB細胞の表現型を獲得していることがわかった。
2.B細胞上のCD19分子とBCRを架橋することにより、Cbl-b分子依存性に、CD19分子がプロテアゾーム(ユビキチン制御)により分解制御されていることが、Cbl-bノックアウトマウスを用いて明らかになった。
3.CD19分子のウエスタンブロッテイング解析から、免疫マウスのB細胞のCD19分子は、Cbl-b分子依存性に、プロテアゾーム感受性になっていることがわかった。
4.CD19分子のユビキチンによる制御に関しては、会合しているPI-3Kを介してではなく、ユビキチンが直接CD19分子に結合している可能性のある結果を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小園裕子: "抗体の高親和性獲得と補助受容体の役割"臨床免疫. 36. 60-66 (2001)

  • [文献書誌] Terauchi A, K.Hayashi, D.Kitamura, Y.Kozono, N.Motoyama, T.azuma: "A pivotal rote for DNase I-sensitive regions 3b and/or 4 in the induction of somatic hypermutation of IgH genes"J. Immunology. 167. 811-820 (2001)

  • [文献書誌] Iwai H, Y.Kozono, S.Hirose, H.Akiba, H.Yagita, K.Okumura, H.Kosaka, H.Azuma: "Amelioration of collagen-induced arthritis by blockade of ICOS-B7h costimulation"J. Immunology. 169. 4332-4339 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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