研究課題/領域番号 |
13671969
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
徳森 謙二 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (40253463)
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研究分担者 |
甲斐 貞子 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (70152577)
清水 真弓 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (50253464)
筑井 徹 九州大学, 歯学部・附属病院, 助手 (10295090)
中山 英二 九州大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60172467)
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キーワード | 顎関節 / 疼痛 / 超音波ドプラ法 / 定量評価 / velocity waveform / Pulsatility Index / Resistivity Index / Fourier変換 |
研究概要 |
顎関節部の微小血流を超音波ドプラ波形で評価するための手技の確立をめざして、健常者の同部の微小血流を試験的に検査した。そのために九州大学歯学部内の倫理委員会に実験計画書を提出し、承認を得た。 その後、検査に関する同意を得た数人の健常者に対して、顎関節部の微小血流の超音波ドプラ検査を行い、超音波ドプラ波形を収集した。使用した超音波装置はsequoia 512(Acuson社製、USA)で、顎関節部を走行する微小血流を中心周波数8MHz、流速レンジ2.1cm/sec.、Doppler angle 60°以下でpower Doppler表示し、血管内に1mmのsample volumeを設定し、velocity waveformを収集した。そしてPulsatility Index、Resistivity Index、maximum velocity、minimum velocity、Mean velocityを計測した。さらにvelocity waveform画像をformat変換してPower MacG4(Apple Japan社製、日本、申請購入)に転送し、velocity waveformをFourier変換し、周波数分析を行った。その結果、この方法で顎関節部の微小血流を評価することが可能であることが判った。 そこで、倫理委員会の規程に則った手続きを経て、試験的に顎関節部に疼痛を有する顎関節機能異常患者にもこの方法を応用した。そして、Pulsatility Index、Resistivity Index、velocity waveformの周波数分布に関して健常者と患者との間に差が生じる可能性が示唆された。 しかし、同法は手技に習熟が必要で、その安定性、再現性、規格性を確保することが今後の課題、となった。次年度はこの点に関して改善と工夫を加える予定である。
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