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2002 年度 実績報告書

胃切除ラット顎骨骨量と象牙質形成減少へのオリゴ糖の改善効果と作用機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13671979
研究機関昭和大学

研究代表者

諸橋 富夫  昭和大学, 歯学部, 講師 (10146871)

研究分担者 斎藤 茂  昭和大学, 歯学部, 講師 (20195986)
キーワードフラクトオリゴ糖 / ラット / 胃全摘出 / 顎骨 / 骨密度 / 皮質骨 / 海綿骨 / 象牙質形成
研究概要

【目的】フラクトオリゴ糖(FOS)摂取により、胃全摘出(GX)ラットの長管骨骨量減少が改善されることを我々は報告をしてきた。また、GXにより下顎骨の骨量並びに象牙質形成が抑制されるという結果を我々は得ている。今回、長管骨と異なったモデリング様式をもつ顎骨および象牙質の形成に対してFOSがどのような改善作用を呈するかについて検索することを目的として本実験を行った。
【方法】35日齢の雄性SDラット24匹に偽手術またはGX手術を施し、精製飼料で4週間飼育した。次にフラクトオリゴ糖添加または無添加の飼料で6週間飼育し、上下顎骨を摘出した。下顎骨を用いて形態計測を、上顎切歯では象牙質形成速度の計測を行った。飼育期間中の経時的マーカーとしてテトラサイクリンとカルセインを用いた。
【結果】GXによる体重増加の減少はFOSの摂取開始3週間目より改善がみられたが、GXによる下顎骨断面の面積減少はFOSにより改善されなかった。しかしながら、FOS摂取により、海面骨・皮質骨の骨量はGXラットで増加していた。GXラット上顎切歯象牙質形成速度の低下は、FOS摂取により改善された。また、FOS摂取GXラットでは下顎骨切歯歯髄腔の矮小化が観察された。
【結論】
1 FOS摂取はGXラット下顎骨骨量の減少を改善する
2 下顎骨の成長発育に対するFOSの影響は観察されなかった。
3 GXラットにおいてFOS摂取は象牙質形成速度を増加させる。
4 偽手術ラットにおけるFOS摂取の象牙質形成速度への影響は観察されなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tomio Morohashi, Yuka Hirama, Sawa Takahara, Tsuneyoshi Sano, Shigeru Saitoh, Atsutane Ohta, Ryuji Sasa, Shoji Yamada: "Defects in mandibular bone area, enamel iron content, and dentine formation following gastrectomy in rats"Arc.Oral.Biol.. 47. 499-504 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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