研究課題/領域番号 |
13672010
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
真鍋 厚史 昭和大学, 歯学部, 講師 (40199906)
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研究分担者 |
吉田 武美 昭和大学, 薬学部, 教授 (20138415)
沼沢 聡 昭和大学, 薬学部, 助教授 (80180686)
中山 貞男 昭和大学, 医学部, 助教授 (00054007)
伊藤 和雄 昭和大学, 歯学部, 助教授 (30129811)
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キーワード | 2-HEMA / GM / 2-HEMA抗体 / 特異染色 |
研究概要 |
【目的】 今回我々はこれらモノマーの粘膜組織に対する浸透性を検討するために、ラット頬粘膜に2-HEMA及びGlyceryl mono methacrylate(GM)を直接塗布し、その経時的な粘膜浸透深度を病理組織学的に観察した。 【材料および方法】 動物はSD系雌ラットを約一週間予備飼育した後、合計14匹を使用した。全身麻酔を施した後、左右頬粘膜に各々0.3mlを塗布し擦過した。塗布直後、10分、30分、1時間、6時間、24時間、1週間後に粘膜を採取し、凍結乾燥切片を作成し切片とした。HISTOFINE SAB-PO(R)キットを使用し特異染色を行い観察した。これら切片にはまず1次抗体(ポリクローナル抗体)を反応させ、次に2次抗体としてビオクチン標識抗ウサギIgG抗体(2-HEMA抗体)を反応させた。続いてペルオキシターゼ標識ストレプトアビジンを反応させることにより抗原部位(2-HEMA)を特異染色(茶褐色)し光学顕微鏡にて観察を行った。 【結果および考察】 2-HEMAはGMと比較して広範囲かつ深層まで浸透している像が観察された。また経時的変化については、時間が経過するにつれその浸透の度合いも強まり、2-HEMAをラットの頬粘膜に塗布して1時間後に採取した切片の特異染色像は筋層にまで浸透している像が観察された。この現象は硬組織すなわち象牙質に対しても同様なことが考えられるため、さらに詳細を検討中である。
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