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2003 年度 実績報告書

縞解析システムを用いた摂食嚥下機能の動的解析-義歯装着者と嚥下障害者における一連の摂食機能の評価-

研究課題

研究課題/領域番号 13672024
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

水口 俊介  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (30219688)

研究分担者 植松 宏  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80100957)
高岡 清治  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (30334444)
キーワード高齢者 / 義歯 / 縞解析 / 摂食 / 3次元計測
研究概要

高齢者への適用が多い大型義歯には、摂食に際しての口唇・頬・舌などの周囲軟組織との機能的協調を考慮した形態を付与することが重要である。特に脳血管障害などによって嚥下障害を有する高齢者にとって、義歯は咀嚼しやすいだけでなくそれ以上に嚥下しやすいことが肝要となる。そこで本研究は以下のことを目的とした。
1.縞解析システムにより摂食から嚥下までの口腔および咽頭部のダイナミックな形状変化を時系列3次元データとして取得できる計測システムを構築する。2.従来より使用していた点追跡型システムからのデータとあわせて同時解析できるシステムとする。
今年度の研究実績は以下のとおりである
(1)縞解析システムの校正実験
縞解析システムQuickPhaserは,テレビレート(60フレーム/秒)で連続して物体表面形状を測定し,データ出力することができる.すなわち,モアレの原理をすべてデジタル信号処理に置き換えた電子モアレ回路と時空間位相接続回路をハードウエア化したものである.解析システムの精度検証及び評価を精度検証用ピースによって行った。その結果平均の残差はX:0.28±0.45 y:0.18±0.73 z:-0.06±0.50(mm)であった。
(2)形状データファイルと点追跡データの統合
点追跡システムElite Systemからの三次元座標データと縞解析システムからの形状データファイルを1フレームごとに同期させ,座標を統合するプログラムを制作した.
(3)正常有歯顎者および義歯装着者における各種被験食品の摂食運動の計測を行い,嚥下障害者におけるVFデータから,口腔内・咽頭内の動きと表層の動きの関連を検索した.
(4)正常有歯顎者における各種被験食品の計測データより,下顎運動と軟組織運動の時間的,空間的相関を検索し,咀嚼から燕下までの時系列モデルを確立した.
(5)さらに義歯装着者において同様の実験を行い,義歯の変化によりどのように変化するかを解析した.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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