研究課題/領域番号 |
13672053
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
桟 淑行 日本大学, 歯学部, 助教授 (80160993)
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研究分担者 |
島田 和基 日本大学, 歯学部, 助手 (60307866)
五十嵐 孝義 日本大学, 歯学部, 教授 (90059428)
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キーワード | 金属アレルギー / オーラルセラミックス / メタルフリー / ハイブリッドセラミックス / 高フィラー型レジン / IPS Empress |
研究概要 |
1.オールセラミックス(IPS Empress 2)を応用する場合の接着強さについて 従来型のIPS EmpressとIPS Empress 2は結晶構造が異なり、両方のセラミック試料をレジンセメント(Variolink 2)で接着する際にシラン処理の条件を併用すると、とくにIPS Empress 2では剪断接着強さが約3倍以上になる場合があり、前処理の有効性がさらに確認された(第107回日本補綴歯科学会学術大会にて報告、平成14年5月11日、東京)。 また、Panavia Fluoro cement(Kuraray)とSuper Bond C&B(Sun Medical)を用いた場合の接着前処理の効果について計測し、サンドブラスト処理とフッ酸処理に化学的なシラン処理を併用すると、最も大きな接着強さを示すことが分かった(第108回日本補綴歯科学会学術大会にて報告、平成14年10月1日、名古屋)。 2.各種の高フィラー型硬質レジン(ハイブリッドセラミックス材)の応用について エステニア、タルギス、ベルグラス、アートグラスおよびグラディアを臨床応用する場合の以下の項目について検討し、各材料の臨床応用時の特徴や注意点をまとめた。 (1)水中浸漬がレジン補修後の曲げ強さに及ぼす影響 (2)各種仮着材の使用が接着強度に及ぼす影響 研究の結果、直接法および間接法の補修においてシラン処理とボンディング処理を併用したものが、最も有効であった。また、使用するレジンセメントによっては、その接着強さが仮着材の残留や成分の影響を受け強度が低下するので、適用する際に充分な注意が必要である(日本補綴歯科学会東関東支部・第6回学術大会で報告、平成15年2月9日、幕張)。 3.金属アレルギー患者への歯冠修復・欠損治療の実施について 平成13年度より継続して患者治療を実施しており、口腔内の金属物の除去とノンメタルによる修復処置を実施した(Prosthodont Res Pract 1:88-93,2002に掲載)。
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