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2001 年度 実績報告書

頭蓋下顎障害患者における精神内分泌反応とエストロゲン分泌量との関係

研究課題

研究課題/領域番号 13672056
研究機関日本歯科大学

研究代表者

石川 忠  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (00168197)

研究分担者 鷹橋 真弓  日本歯科大学, 歯学部, 助手 (00257015)
志賀 博  日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (50226114)
小林 義典  日本歯科大学, 歯学部, 教授 (20095102)
キーワード頭蓋下顎障害 / 性ホルモン / 筋痛 / 精神内分泌反応 / エストロゲン分泌量 / 圧痛スコア
研究概要

最近、咀嚼筋の筋痛と性ホルモン、特にエストロゲンとの関係が注目されるようになり、筋筋膜痛と性ホルモン(エストロゲン)との関係が示唆されるようになってきている。本研究の目的は、側頭下顎障害(TMD)患者における情動ストレスと性ホルモンとの関係を明らかにすることである。
被験者は、20歳代の女性TMD患者20名を選択した。情動ストレスは、午前8時30分から午前9時までの間に採取した血液から測定した血漿アドレナリン、同ノルアドレナリン、同ドーパミン、血清コルチゾールの各濃度と24時間尿から測定した尿中アドレナリン、同ノルアドレナリン、同ドーパミン、同17-OHCSの各排泄量を指標とした。性ホルモンは、採取した血液から測定した血中エストロンと血中エストラジオールの各濃度と24時間尿から測定した尿中エストロン、尿中エストラジオール、尿中エストリオールの各排泄量を指標とした。分析は、情動ストレスを表す各指標値と性ホルモンを表す各指標値について、正常値との間で比較した。
TMD患者の血漿アドレナリン、同ノルアドレナリン、同ドーパミン、血清コルチゾールの各濃度と尿中アドレナリン、同ノルアドレナリン、同ドーパミン、同17-OHCSの各排泄量は、いずれも正常値よりも高く、血漿アドレナリンを除く各指標において、TMD患者群と正常値との間にそれぞれ有意差が認められた。TMD患者の血中エストロン濃度、血中エストラジオール濃度と尿中エストロン、尿中エストラジオール、尿中エストリオールの各排泄量は、いずれも正常値よりも高く、TMD患者群と正常値との間にそれぞれ有意差が認められた。
これらの結果から、頭蓋下顎障害患者の精神内分泌反応を表す各指標値とエストロゲン分泌量は、いずれも正常値よりも増大する傾向を示し、TMDと情動ストレス、性ホルモンとの関係が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tadashi Ishikawa et al.: "Psychoendocrine Respnses and Amount of Secretion of Estrogen in TMD Patients"2^<nd> Biennial Meeting of Asian Academy of Prosthodontics, Program and Abstracts of Papers. 41 (2001)

  • [文献書誌] 石川 忠 他: "側頭下顎障害患者における情動ストレス -血中エストロン濃度との関係-"第6回日本頭蓋下顎障害学会学術大会プログラム・抄録集. 20 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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