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2001 年度 実績報告書

単一運動単位からみた下顎水平力発現への外側翼突筋の関与

研究課題

研究課題/領域番号 13672069
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

内田 愼爾  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (30231179)

キーワード外側翼突筋 / 単一運動単位 / 下顎運動 / 等尺性収縮
研究概要

実験に用いる下顎等尺性水平力測定用装置の設計、開発を行い、この装置を用いて等尺性水平力発現時の下顎力と外側翼突筋下頭からの筋電図活動を同時記録した。また、同時に両側の咬筋と側頭筋前部の表面筋活動も記録した。被験者は8名で各被験者に筋電図導出側の対側への押し出し運動を行わせた。荷重はトランスデューサーからの出力を被験者自身がモニターしながら、それぞれ400gfから800gfまで100gf毎の荷重を5sずつ連続させて行わせた。得られたデータより、全体として信頼されうる21個のユニットをピックアップできた。これら21ユニットの平均発火頻度は力の増加とともに有意に増大する傾向を示した(repeated measures : P<0.0001)。うち、2個のユニットは力の出力onsetに先立って発火した。21ユニットをtonicなパターン(T)、phasicなパターン(P)、その中間型(I)に分類した。T型は400gfから800gfまで全ての相で連続的に活動するユニットで10ユニット(48%)、P型はdynamic phaseに発火し力を保持しているときにはまばらな活動を示すユニットで7ユニット(33%)、Iユニットは4ユニット(19%)であった。定量的な比較ではP型はT型よりも振幅が有意に大きかった。また、T型のユニットは等尺性力の小さなゆれに微妙に反応し、密接な一致を示した。これらの結果より、外側翼突筋下頭は対側への下顎等尺性押し出し時に重要な役割を果たすことが明らかとなった。現在は他の水平方向における同筋の関与につき引き続き実験を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] I Phanachet, K Wanigaratne, T Whittle, S Uchida, S Peeceeyen GM Murray: "A method for standardizing jaw displacements in the horizontal plane while recording single motor unit activity in the human lateral pterygoid muscle"Journal of Neuroscience Methods. 105(2). 201-211 (2001)

  • [文献書誌] GM Murray, I Phanachet, S Uchida, T Whittle: "The role of the human lateral pterygoid muscle in the control of horizontal jaw movements"Journal of Orofacial Pain. 15(4). 279-292 (2001)

  • [文献書誌] S Uchida, T Whittle, K Wanigaratne, GM Murray: "The role of the inferior head of the human lateral pterygoid muscle in the generation and control of horizontal mandibular force"Archives of Oral Biology. 46(12). 1127-1140 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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