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2001 年度 実績報告書

口腔内へ移植した遊離皮弁における生体防御機構:樹状細胞とケモカインシステム

研究課題

研究課題/領域番号 13672078
研究機関東北大学

研究代表者

加藤 文度  東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60204492)

研究分担者 大谷 明夫  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30133987)
キーワード口腔 / 移植皮膚 / ケモカイン / 樹状細胞
研究概要

CCR4は一群のケモカインレセプターのひとつであり、Macrophage-derived chemokine(MDC)およびThymus activation-related chemokine(TARC)はこれに対応するケモカインリガンドである。本研究はMDC/TARC-CCR4ケモカインシステムの発現を移植皮弁の炎症病態と所属リンパ節において解析を行った。
CCR4、MDCおよびTARCに対するRT-PCRを実施したところ、正常皮膚では、CCR4、MDCおよびTARCのmRNAは検出されなかったが、移植皮膚とリンパ節でmRNAが検出された。Anti-CCR4抗体とanti-MDCおよびanti-TARC抗体を用いて免疫染色を行ったところ、CCR4陽性のリンパ球が移植皮膚の真皮に多数観察され、MDC陽性の大型単核球と接触していた。同様の関係がリンパ節のT cell areaでも観察された。TARC陽性細胞は移植皮膚とリンパ節の双方でも観察されなかった。CCR4およびMDCと樹状細胞マーカー(CD1a,CD83)、およびT cellマーカー(CD4,CD8)との蛍光二重染色を行い、共焦点レーザー顕微鏡にて観察し、CCR4,MDCおよびTARCを発現する細胞の細胞同定を行った。移植皮膚ではCCR4陽性細胞はほとんどがCD4陽性のヘルパーTリンパ球であった。また、CD4陽性のヘルパーTリンパ球の約1/3がCCR4を発現していた。CD8陽性リンパ球はCCR4リンパ球を発現していなかった。移植皮膚の上皮においてCD1a陽性の樹状細胞の一部がCCR4を発現していた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Katou F, Ohtani H, et al.: "Macrophage-derived chemokine (MDC/CCL22) and CCR4 are involved in the formation of T lymphocyte-dendritic cell clusters in human inflamed skin and secondary lymphoid tissue"American Journal of Pathology. 158(4). 1263-1270 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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