研究課題/領域番号 |
13672085
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小林 正治 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80195792)
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研究分担者 |
本間 克彦 新潟大学, 歯学部・附属病院, 助手 (90242437)
新垣 晋 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30134943)
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キーワード | 下顎骨骨延長 / 合成3-benzothiepin誘導体 / 動物実験モデル / マイクロCT / 骨形成関連因子 |
研究概要 |
われわれは、骨形成促進物質として骨折治療への応用が研究されている合成3-benzothiepin誘導体が、下顎骨骨延長においても骨形成促進作用を有すると考え、延長装置装着期間の短縮や良好な骨形成を導き出すことが期待できると考えている。そこで、下顎骨骨延長術の動物実験モデルを用いて本誘導体の有用性について検討している。 まず、本学動物実験委員会の審査を受けて、下顎骨骨延長術の動物モデルを作製した。実験動物には、生後10週のウイスター系雄ラットを用い、骨延長装置は矯正用エクスパンションスクリューとチタンポストスクリューを用いて自作した。ペントバルビタールを腹腔内投与して麻酔を施し、1%キシロカインにて局所麻酔後に右側顎下部に切開を加えて下顎骨を露出させ、臼歯部においてバーを用いて皮質骨全周にわたる皮質骨骨切りを行った。下顎骨に延長装置を装着し、骨切り部において人工的に下顎骨を骨折させ創を縫合した。72時間後より下顎骨の延長を開始し、1回0.4mm、1日2回、5日間かけて合計4mmの牽引延長を行った。延長終了後3週、5週にペントバルビタールを腹腔内投与し麻酔を施し、4%中性ホルマリンによる灌流固定を行った。合成3-benzothiepin誘導体投与群では、延長開始時に合成3-benzothiepin誘導体の徐放製剤を骨切り部に局所投与した。これまでに18匹のラットを用いて実験を行ったが、延長終了後の経過観察中に約半数のラットで延長装置の脱落を認め、安定した結果を得るためにはさらなる術式の改善と熟練が必要と考えている。骨形成促進作用の評価方法として、マイクロCTによる骨梁構造の三次元的観察とコンピュータ解析による定量的な評価法を検討している。また、骨延長後の組織像の観察とともに、骨形成関連因子のメッセージレベルや蛋白質レベル局在の検索を検討している。
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