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2002 年度 実績報告書

鎮静剤と鎮痛剤の脳シナプス膜・リン脂質二重膜結合および自律神経機能への増強

研究課題

研究課題/領域番号 13672116
研究機関北海道医療大学

研究代表者

工藤 勝  北海道医療大学, 歯学部, 講師 (90244863)

研究分担者 小田 和明  北海道医療大学, 薬学部, 助教授 (80094829)
キーワード鎮静剤と鎮痛剤の相互作用 / 鎮静 / 鎮静状態の遷延 / 術後の嘔気・嘔吐 / 不安 / 痛み / GABA_A受容体複合体
研究概要

本研究は鎮静剤・鎮痛剤の併用による,自発運動量,心拍数,体温など生体への影響を観察した。そして血中カテコラミン濃度,ラット脳シナプス膜画分におけるGABA_A受容体複合体の機能,リン脂質二重膜に対する結合または近接に関し,鎮静剤がどのように影響するのか検討した。
1.小動物用テレメータシステムで行動観察
鎮痛剤と鎮静剤の単独与薬では自発運動に影響を与えない量を併用与薬した時には,自発運動量は低下し,回復までの時間が延長する傾向が示唆された。一方,心拍は上昇傾向が示唆された。なお,体温への影響は少ない。
2.血中カテコラミン濃度
鎮痛剤と鎮静剤の単独与薬では自発運動に影響を与えない量では,血中カテコラミン濃度の変動は認めない。しかし,単独与薬では自発運動に影響を与えない量の鎮痛剤と鎮静剤を併用与薬した時には,血中カテコラミン濃度は低下する傾向が示唆された。
3.ラット脳シナプス膜画分におけるGABA_A受容体複合体のCl^-取り込みに対する影響
鎮静剤はGABA_A受容体複合体のCl^-取り込みを抑制する傾向が示唆された。
4.リン脂質二重膜に対する,結合または近接の程度を定量測定
鎮痛剤と鎮静剤のリン脂質二重膜に対する結合または近接の程度を定量測定している。しかし,明確な傾向は観察できない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 河合拓郎, 工藤 勝, 他: "研究異常絞扼反射患者の脳波・心電リアルタイム解析システムを用いた歯科治療時の鎮静維持"日本歯科麻酔学雑誌. 30・2. 248-249 (2002)

  • [文献書誌] 工藤 勝, 他: "静脈路確保に伴う痛み・不安・成功率について"東日本歯学雑誌. 21・1. 127-136 (2002)

  • [文献書誌] 大桶 華子, 工藤 勝, 他: "極細歯科用ディスポーザブル注射針と笑気吸入鎮静法が口腔粘膜刺入の疼痛緩和に及ぼす影響"東日本歯学雑誌. 21・2. 261-266 (2002)

  • [文献書誌] 工藤 勝: "不快と不安を与える歯科用局所麻酔注射針の視覚要因に関する"東日本歯学雑誌. 21・1. 75-80 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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