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2002 年度 実績報告書

口腔扁平上皮癌の浸潤転移に関する検討-コネキシン26(Cx26)遺伝子の解折-

研究課題

研究課題/領域番号 13672118
研究機関獨協医科大学

研究代表者

今井 裕  獨協医科大学, 医学部, 助教授 (80114239)

研究分担者 佐々木 忠明  獨協医科大学, 医学部, 講師 (40225876)
キーワード口腔癌 / 浸潤・転移 / ギャップ結合 / コネキシン26遺伝子
研究概要

コネキシン26(Cx26)は、ギャップ結合と呼ばれる細胞間チャンネルを形成する構造体の1つで、メラノーマ細胞では転移を促進すること、また、転移度の高い肺癌細胞では、コネキシン遺伝子の転写が亢進し、本遺伝子と肺癌細胞の転移との関連が指摘されている。われわれはすでに昨年、口腔扁平上皮癌の未治療生検材料よりRNAを抽出し、RT-PCR法により口腔扁平上皮癌におけるCx26遺伝子の発現状態を明らかにし、それらと臨床病理学的所見と比較検討を行い、本遺伝子は口腔扁平上皮癌においても転移と関連することを報告した。今年(H14年)度は、これらの点をさらに明らかにする目的でin vivoにおける検討を以下の通りに行った。
1.方法
(1)OSC-20細胞におけるCx26遺伝子の発現の有無について検索する。
(2)ヌードマウス(♂、6W)の舌にOSC-20細胞を移植し、リンパ節転移ならび肺転移の有無とCx26遺伝子との関係について検討する。
2.結果
(1)OSC-20細胞にCx26遺伝子の発現はみられなかった。
(2)ヌードマウスの舌にOSC-20細胞が移植され、発癌が確認された舌癌組織にCx26遺伝子の発現が確認された。
(3)リンパ節転移、肺転移の有無とCx26遺伝子の発現に関連が認められた。
3.考察
以上より、口腔扁平上皮癌においても、Cx26遺伝子が間葉系組織と関連して癌転移になんらかの影響をおよぼしていることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Imai Y, Narikawa K, Fujita Y, Akimoto K, Fujibayashi T: "Expression of connexin 26 gene in oral squamous cell carcinoma and its clinico-pathological significant"J. Cranio-Maxillofacial Surgery. 30. 285 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2014-05-02  

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