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2002 年度 実績報告書

腸内細菌で代謝される機能性非齲蝕誘発性三糖の開発とその分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13672137
研究機関東北大学

研究代表者

畑 眞二  東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (20208507)

研究分担者 畑 弘子  東北大学, 歯学部附属病院, 助手 (20180630)
キーワードラクトシュークロース / 口腔レンサ球菌 / アクチノマイセス
研究概要

ラクトシュークロースは、腸内の有用細菌によって分解され、整腸作用のある三糖である。研究代表者らは、口腔レンサ球菌であるS. mutansやS. sobrinusには代謝されないが、その他の口腔レンサ球菌であるS. sanguis, S. oralis, S. gordoniiには代謝されることを明らかにしてきた。また、口腔内に生息するアクチノマイセスでは、A. odontolyticus ATCC 17982, A. naesulundii ATCC 12104, A. viscosus WVU627, ATCC 15987によって代謝されることを明らかにした。
培地中にグルコース、フラクトース、スクロース、ラクトースを加えてA. odontolyticus ATCC17982を培養すると、ガラクトースが最も資化される速さが遅く、残りはほぼ同等の速さで資化された。ラクトシュークロースを糖源として加えて培養すると、培養上清には二糖はほとんど出現せず、単糖もガラクトースのみが遊離してくることから、この菌はラクトシュークロースをβ-galactosidaseで分解して資化する可能性が示唆された。この酵素活性は0.04umol/mg/mim(グルコース培養時)であったが、ラクトシュークロースで培養すると活性はゆっくりと増加し、2時間後には5倍になった。一方、S. Oralisでは、0.08umol/mg/mim(グルコース培養時)であった活性が、30分で6倍になった。アクチノマイセスも口腔レンサ球菌と同様、β-galactosidaseを誘導的に持っているが、誘導の程度は口腔レンサ球菌と比べると、はるかに時間がかかり、なおかつ活性の増大も小さいことがわかった。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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