研究課題/領域番号 |
13672148
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
保田 好隆 大阪大学, 歯学研究科, 助教授 (90294115)
|
研究分担者 |
社 浩太郎 大阪大学, 歯学研究科, 助手 (10303976)
高田 健治 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (50127247)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
キーワード | 筋電図 / 咀嚼筋 / 矯正歯科治療 / 便宜抜歯 |
研究概要 |
研究の目的、方法および意義について詳細に説明を行い、承諾が得られた被検者のうち、上下顎第一小臼歯便宜抜去を伴うエッジワイズ装置による矯正歯科治療を行った成人女性患者8名および非抜歯にてエッジワイズ装置による矯正歯科治療を行った成人女性患者8名について、矯正治療前後で片側の習慣性臼歯部咀嚼を被検動作とし、物理的および化学的性状が既知であるシュガーレスチューインガムを用いて、下顎の3次元運動軌跡を記録した。得られた下顎の3次元運動軌跡を分析し、下顎運動の円滑性について治療前後の変化および成人の正常咬合者との比較について評価を行っている。その比較に際しては計測された軌跡のジャークコストと、ミニマムジャークコストモデルによるシミュレーション結果を指標として用いる。 分析の結果、抜歯および非抜歯による矯正治療後において、いずれもジャークコストの減少が認められ、下顎運動の円滑性が向上していることが証明された。さらに抜歯症例において治療前後でのジャークコストの減少量が大きく、また矯正治療後と成人の正常咬合者と比較して下顎運動の円滑性に差異が生じていなかった。すなわち小臼歯抜歯による矯正歯科治療をおこなった症例において、正常咬合者が有する下顎運動の円滑性を獲得することができることが明らかにされた。
|