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2002 年度 実績報告書

ヒト歯牙腫の歯根膜細胞を用いた歯根膜再生機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13672151
研究機関岡山大学

研究代表者

坪井 佳子  岡山大学, 歯学部附属病院, 助手 (50325122)

研究分担者 宮本 学  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40252978)
上岡 寛  岡山大学, 歯学部附属病院, 講師 (80253219)
山本 照子  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00127250)
キーワード複合性歯牙腫 / 歯根膜細胞 / クローニング / 不死化 / 再生
研究概要

前年度に、矯正治療上摘出が必要と診断された下顎右側小臼歯部深部の複合性歯牙腫の歯根膜細胞をクローニングし、細胞をクローン毎に液体窒素内で保存した。同時に、同じ複合性歯牙腫の歯根膜片を3.5cmディッシュ上に静置し、10%FBS含有α-MEM中で細胞をアウトグロースさせ、約1ヵ月間、1週間毎に培養液交換を行いながら培養を続けた。アウトグロースした細胞がコンフルェントに達した後、この初代培養歯根膜細胞からtotal RNAを抽出、精製した。RNAは、3歯の歯根膜片からアウトグロースした細胞より各々3種類回収した。
複合性歯牙腫の初代培養歯根膜細胞と、他個体の正常歯由来の初代培養歯根膜細胞において、歯胚の形成をコントロールすると考えられている遺伝子、MSX-1、MSX-2の発現に差があるかどうかを比較することを目的として、プライマーを設計、作成した。各RNAを用いてQuantitativereal-time RT-PCRを行ったところ、一つの歯牙腫の中の3歯の歯根膜から得られた細胞には、正常歯初代培養歯根膜細胞と比較して、MSX-1、MSX-2が多く発現する細胞もあれば、発現が少ない細胞もあり、多様性を認めた。これらの細胞は形態的にも違いが認められた。また、別個体の複合性歯牙腫の歯根膜片より同様にして得られた初代培養歯根膜細胞からRNAを抽出、精製し、同じ実験を行い傾向を確認している。
今後、特定遺伝子に限定せず、cDNA array法により、網羅的に歯牙腫歯根膜片に特異的に発現する既知遺伝子の同定や、未知遺伝子を検索する。また、ヒト歯牙腫由来の歯根膜細胞のクローニングに成功したため、クローン毎の特性を明らかにし、歯牙腫形成のメカニズムを明らかにすることにより、それを歯周組織の再生へと結びつけていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Miyatake, E.: "Mandibular prognathism with transverse maxillary deficiency and skeletal asymmetry treated by segmental high LeFoft I osteotomy and IVRO"Orthodontic Waves. 61(3). 184-190 (2002)

  • [文献書誌] Yosimichi G: "CTGF/Hcs24 interacts with the cytoskeletal protein actin in chondrocytes"Biochem Biophys Res Commun. 299(5). 755-761 (2002)

  • [文献書誌] Deguchi, T.: "Increase in number of Galanin-immunoreactive nerve fibers in the periodontal ligament during experimental tooth movement in rats"J Dent Res. (in press). (2003)

  • [文献書誌] N.H Moritani: "Interaction of AP-1 and the ctgf gene"JBMM. (in press). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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