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2002 年度 実績報告書

歯周ポケット形成メカニズムの解明および阻害剤の検索

研究課題

研究課題/領域番号 13672156
研究機関徳島大学

研究代表者

横山 正明  徳島大学, 歯学部, 助手 (10314882)

研究分担者 玉谷 香奈子  徳島大学, 歯学部, 助手 (40243711)
日野出 大輔  徳島大学, 歯学部, 助教授 (70189801)
中村 亮  徳島大学, 歯学部, 教授 (30034169)
横山 希美  徳島大学, 歯学部, 助手 (40325270)
キーワードMMP阻害剤 / 細胞毒性試験 / ヒト歯肉繊維芽細胞 / ヒト歯肉上皮細胞 / MMP-2 / MMP-9 / 細胞の移動
研究概要

本年度は,hydroxamic acid誘導体のMMP阻害剤(ONO-4817,ONO-MI1-514,ONO-MI1-570)を用いて細胞毒性試験を行い,ヒト歯肉細胞に対して使用可能な最終濃度を確認した。細胞のviabilityに対しては50μMで,細胞増殖に対しては20μMで,各阻害剤による抑制効果は認められなかった。市販のMMPアッセイキットを用いて,ヒト歯肉線維芽細胞(HGF)およびヒト歯肉上皮細胞(HGE)の培養上清に含まれるMMP-2およびMMP-9活性に対する阻害活性を調べた結果,(1)3種の阻害剤ともに細胞毒性を示さない濃度(12.5μM)で両MMP活性を非常に強く阻害すること,(2)阻害活性はONO-4817,ONO-MI1-514,ONO-MI1-570の順に強いことが分かった。さらに低い濃度の阻害剤を用いて行ったゼラチンザイモグラフィーの結果,テストした阻害剤はすべて濃度依存性に作用することも確認できた。さらに12.5μMの阻害剤を添加した培地で培養したHGFおよびHGEにおけるMMP-2およびMMP-9のmRNA発現を調べた結果,各阻害剤はこれらのmRNAレベルには影響しないことが分かった。歯周ポケット形成には,歯肉上皮細胞の移動とこれに伴う細胞増殖が必須である。本研究では細胞のmigrationに対するMMP阻害剤の効果を調べた。その結果,培養上清中に含まれるMMP活性を強く阻害するONO-4817とONO-MI1-514でmigrationは明らかに阻害されることが分かった。以上のことから,調べた3種の阻害剤は歯肉細胞に対して安全な濃度で強くMMP活性を阻害すること,しかも歯周ポケット形成に対して抑制的に作用する可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Daisuke Hinode: "Antigenic properties of the GroEL-like protein of Campylobacter rectus"Oral Microbiology and Immunology. 17巻1号. 16-21 (2002)

  • [文献書誌] Shin-ichi Tanabe: "Helicobacter pylori and Campylobacter rectus share a common antigen"Oral Microbiology and Immunology. (in press).

  • [文献書誌] Masami Yoshioka: "Effect of Hydroxamic Acid-based Matrix Metalloproteinase Inhibitors on Human Gingival Cells and Porphyromonas gingivalis"Journal of Periodontology. (in press).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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