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2001 年度 実績報告書

ヒト歯根膜細胞のメカニカルストレスに対する細胞応答の加齢変化について

研究課題

研究課題/領域番号 13672171
研究機関日本大学

研究代表者

五関 たけみ  日本大学, 松戸歯学部, 助手 (20225642)

キーワードメカニカルストレス / 歯根膜細胞 / NF-kB
研究概要

まず歯根膜細胞においてNF-kBが発現するか否か、およびNF-kB抗体や二次抗体の濃度等を決定するため、健全なヒト第一小臼歯から採取した歯根膜をアウトグロースさせ、8穴LabTekチャンバースライドを用い、IL-1bを3U/mlの濃度で1時間作用させた。その後メタノールで固定し、0.1% Triton X-100,4% FCS添加PBSでインキュベーションした後、200倍希釈抗P65抗体(Santa Cruz Biotechnol)を1時間作用、抗ラビットFI TC2次抗体をインキュベートし、Vectashieldで封入し、コンフォーカルレーザー顕微鏡で検鏡したところ、細胞質や核内にNF-kB陽性反応が認められた。
IL-1bで刺激した歯根膜細胞の細胞質や核内にNF-kB陽性反応が認められたため、次にNF-kBの細胞内移行について検討するため、同様な方法で歯根膜細胞をLabTekチャンバースライドで培養し3U/mlの濃度IL-1bで刺激を加え、30分、45分、1時間、1時間、に細胞を固定した。Santa Cruz Biotechnol社製抗P65抗体を用い同様にしてNF-kB免疫染色を行ったところ、IL-1b刺激後30分、45分では細胞質より核内に強くNF-kB陽性反応が認められたが、1時間後ではしだいに弱まり、2時間後では細胞質の反応が強くなった。以上の結果より、歯根膜細胞をIL-1bで刺激すると早期にNF-kBは核内に移行しCox2等の転写を開始するものと考えられた。
現在、歯根膜細胞に周期的伸展力を加えた系については検討中である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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