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2001 年度 実績報告書

In vivoにおけるフッ素の歯垢中細菌への影響について

研究課題

研究課題/領域番号 13672175
研究機関日本歯科大学

研究代表者

内川 喜盛  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (00176679)

研究分担者 梅津 糸由子  日本歯科大学, 歯学部, 助手 (30232903)
キーワード幼児 / う蝕 / ミュータンスレンサ球菌 / フッ素洗口
研究概要

ベースライン調査として、神奈川県横浜市の園児84人(平均年齢4.6±1.15歳、2.2歳〜6.2歳)に対し、口腔内診査、および簡易細菌培養キットを用いてう蝕罹患状況および唾液中ミュータンスレンサ球菌量を測定した。口腔内診査は、WHOの基準に従い、一人の術者が行った。ミュータンスレンサ球菌は、簡易細菌数測定Dentocult^<【○!R】>SMを用い指示書にしたがい、Score0〜3までの4段階に分類した。
その結果、一人平均dmftは1.85±3.521であり、最高は14、最低は0であった。また、一人平均dmfsは4.17±1.15で、最高53、最低0であった。
ミュータンスレンサ球菌の唾液中のレベルは、Score0は50人(59.5%)で最も多く、Score1は9人(10.7%)で最も少なかった。Score3、4はそれぞれ13人(15.5%)、12人(14.35%)であった。
ミュータンスレンサ球菌のレベルとう蝕歯面数の関係を見ると、Score0は0.36±2.02、Score1は8.44±13.06、Score2は10.15±12.31、Score3は10.33±15.30であった。Score間のdmfsの比較は、Score0 vs 1、2、3では有意な差(P<0.001)が認められた。Score1、2、3間では有意な差は認めなかった。
以上より、ミュータンスレンサ球菌のレベルとう蝕経験との間には相関が認められ、本集団においてもミュータンスレンサ球菌が乳歯う蝕の発症要因であることが推測された。
来年度より、う蝕の発症の危険性のある小児を対象にフッ素洗口を行い、ミュータンスレンサ球菌の変化を調べ、フッ素の口腔内細菌への影響を調べる予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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