研究課題/領域番号 |
13672189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
米田 雅裕 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (10253460)
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研究分担者 |
中山 浩次 長崎大学, 歯学部, 教授 (80150473)
広藤 卓雄 福岡歯科大学, 口腔歯学部門, 教授 (10189897)
前田 勝正 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (00117243)
濱地 貴文 九州大学, 歯学部附属病院, 講師 (80198811)
阿南 壽 九州大学, 歯学部附属病院, 講師 (80158732)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | Porphyromonas gingivalis / Bacteroides forsythus / 混合感染 / マウス膿瘍モデル / gingipain / T細胞 / サイトカイン / 根尖性歯周炎 |
研究概要 |
今回我々は、マウス膿瘍モデルを用い、Porphyromonas gingivalisとBacteroides forsythusの混合感染による病原性の変化について検討を行った。その結果P.gingivalisは強い膿瘍形成能を示し早期に潰瘍を形成したが、B.forsythusは弱い膿瘍形成能を示し、潰瘍形成をすることはなかった。両者を混合して接種すると、単一で感染させた時に比べて膿瘍の大きさが相乗的に増大することが明らかになった。また、gingipainの欠損株の膿瘍形成能は野生株のものに比べて有意に低下していた。これらの株とB.forsythusを混合して接種した場合、相加効果はみられたものの相乗効果は確認できなかった。P.gingivalisとB.forsythusを混合して接種すると病原性が相乗的に増加したことから、歯周局所では複数の種類の細菌が何らかの相互作用を及ぼしていると推測される。また、P.gingivalisのプロテアーゼは、混合感染の際に重要な役割を果たしていると考えられる。 一方、我々はP.gingivalisが、リンパ球、特にT細胞に及ぼす影響についても検討した。その結果、本菌の培養上清はCD4抗原を特異的に切断することが明らかになった。さらに、本切断活性の本体がgingipainであることも明らかにした。このように、P.gingivalis、特にgingipainは、歯周炎の発症、増悪に強い影響を及ぼしていると考えられる。 また、辺縁性ならびに根尖性歯周炎において、サイトカイン、ケモカイン、およびこれらに対するレセプターが大きな役割をはたしていることも明らかにした。また、重度の歯周炎症状を呈する遺伝性の疾患、Papillon-Lefevre syndromeにおけるサイトカインの役割を明らかにした。さらに、ラットを用いた実験的根尖性歯周炎におけるサイトカインの関与についても検討を行った。
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