• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 研究成果報告書概要

歯周炎局所のサイトカイン産生能と組織再生修復能の解析による疾病活動度の評価

研究課題

研究課題/領域番号 13672191
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

濱地 貴文  九州大学, 歯学部附属病院, 講師 (80198811)

研究分担者 前田 勝正  九州大学, 歯学研究院, 教授 (00117243)
米田 雅裕  九州大学, 歯学研究院, 助手 (10253460)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
キーワード成人性歯周炎 / 早期発症型歯周炎 / 歯周病原性細菌 / PCR法 / P.gingivalis / 線毛タイプ / ケモカインレセプター
研究概要

成人性歯周炎および早期発症型歯周炎の患者の歯肉縁下プラーク中の歯周病原性細菌の定量的解析を行うと同時に、歯周炎局所のケモカインレセプターおよび組織再生修復に関与する増殖因子の遺伝子発現を調べ、歯周病原性細菌の量的変動と宿所応答の変化および組織再生修復能との関連性を検討した。早期発症型歯周炎患者18名の歯周ポケットから歯肉縁下プラークを採取し、歯周病原性細菌P.gingivalis, A.actinomycetemcomitans, B.forsythusの定量的解析をcolorimetric PCR法を用いて行った。成人性歯周炎では、線毛タイプII型およびIV型を持つP.gingivalisが関与すると報告されているが、早期発症型歯周炎患者では、線毛タイプII型およびI型のP.gingivalisが多く検出された。線毛タイプI型が検出された部位のP.gingivalis細菌数は、II型が検出された部位より多く、線毛タイプII型が検出された部位では、A.actinomycetemcomitans, P.gingivalis, B.forsythusが検出される頻度が高かった。線毛タイプI型を持つP.gingivalisは、細菌数が増加することでその病原性を発揮し、一方線毛タイプII型を持つP.gingivalisは、他の歯周病原性細菌と凝集することで病原性と関連することが示唆された。成人性歯周炎患者12名の14部位より歯周外科時に炎症歯肉組織を採取しRT-PCR法により、宿主応答に関与するケモカインレセプターのmRNAおよび組織再生修復に関与する増殖因子のmRNAの発現について調べた。ケモカインレセプターCXCR1&2,CCR3,CCR4のmRANが強く発現しており、一方CCR3とCCR5のmRNAの発現は弱かった。ケモカインレセプターCCR3、CCR4はCD4陽性T細胞のうちTh2細胞の遊走、浸潤に関与すると考えられており、細胞性免疫を制御するTh2細胞が歯周炎の慢性症状の維持に関与することが示唆された。TGF-βは、炎症歯肉組織には発現してはおらず、FGF-2が多くの炎症歯肉組織で発現していた。

URL: 

公開日: 2004-04-14  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi