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2001 年度 実績報告書

有機銅を利用した効率的フルオロアルケンジペプチドイソスターの合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 13672210
研究機関京都大学

研究代表者

大高 章  京都大学, 薬学研究科, 助教授 (20201973)

研究分担者 玉村 啓和  京都大学, 薬学研究科, 講師 (80217182)
キーワードフルオロアルケン / ジペプチドイスター / 有機銅試薬 / ヨウ価サマリウム / ペプチドミメティック
研究概要

本年度においては有機銅あるいはヨウ化サマリウムてSmI_2)を利用した新規フルオロアルケン型ジペプチドイソスターの新規合成法について新たな知見を見出すことが出来た。本年度得られた研究成果を要約すると以下のものがある。
1.γ-phosphono-γ,γ-dinuoro-α,β-enoateが有機銅試薬により還元反応を受けるという新規反応を見出していたのでこの新規反応のフルオロアルケン型ジペプチドイソスター合成への適応について検討を加えたところ、本反応は各種γ,γ-dinuoro-α,β-enoateに応用可能でありであることを見出した。そこで有機銅試薬による汎用性の高いXaa-Gly型フルオロアルケンジペプチドイソスターの合成法を確立することが出来た。
2.また前述の有機銅による還元反応は1電子移動により進行することを明らかとした。中間体として考えられる1価の銅中間体を酸素により3価の中間体に酸化することにより還元的脱離を経てα位に選択的にアルキル基導入を行えることを見出した。
3.また本反応が前述のように1電子反応により進行することに着目し、同様に1電子移動能を有するSmI_2についても、フルオロアルケンイソスター型ジペプチドイソスター合成に応用可能ではないかと考えその可能性についてついて検討を加えた。その結果、SmI_2も有機銅試薬と同様にイソスター合成に利用できることを明らかにした。現在、これら有機銅試薬あるいはSmI_2を利用したα位への立体選択的な置換基導入について検討を加えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Akira Otaka: "Synthesis of (Z)-Fluoroalkene Dipepiide Isosteres Utilizing Organocopper-mediated Reduction of γ,γ-Difluoro-α, β-enoates"Tetrahedron Lett.. 42. 285-287 (2001)

  • [文献書誌] Akira Otaka: "New Access to α-Substituted (Z)-Fluoroalkene Dipeptide Isosteres Utilizing Organocopper Reagents under "Reduction-Oxidative Alkylation (R-OA)" Conditions"Tetrahedron Lett.. 42. 5443-5446 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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