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2003 年度 実績報告書

個体発生と成長におけるジヒドロジオール脱水素酵素の機能

研究課題

研究課題/領域番号 13672291
研究機関岐阜薬科大学

研究代表者

出屋敷 喜宏  岐阜薬科大学, 薬学部, 講師 (00202193)

キーワードジヒドロジオール脱水素酵素 / ヒドロキシステロイド脱水素酵素 / 遺伝子クローニング / マウス
研究概要

ヒト由来ジヒドロジオール脱水素酵素(DDH)のホモローグとしてcDNAスクリーニングにより単離したマウス由来DDHについて、個体成長に伴う発現量の変動を解析した。先ず、酵素活性レベルの検討には反応生成物の直接定量が必要であり、本酵素の代表的基質であるS-indanolについてキャピラリー電気泳動を用いた酵素活性測定系を考案した。次に、この系を用いて、所定の週齢(1,2,3,4,5および8週齢)のマウス組織粗抽出液について、S-indanolとDiacetylを基質とする酵素活性レベルの週齢に伴う変動を明らかにした。別に検討した組織粗抽出液の酵素タンパク量(抗原値)は1週齢から8週齢への成長に伴い増加した。各基質を用いた酵素活性レベルはこれに対応しなかったことから、酵素活性レベルの検討にはさらに特異的な基質の選択が必要であることが示唆された。この結果から本酵素の特異的な基質を生理的ステロイド類について検討することとし、LC/MSシステムを用いて多数のステロイド基質を検討し、4-androstene-3α-ol-17-oneと4-androstene-3α,17β-diolの3α-水酸基が酸化されることを見出した。また、高感度での放射標識ステロイドを用いたTLC解析により、5α-pregnan-3α-ol-20-oneの3α-水酸基と5α-androstan-17β-ol-3-oneの17β-水酸基が酸化されること、5α-androstan-17β-ol-3-oneの3-ケト基が主に3α-水酸基に還元されることことを見出し、今後の検討に上記のNAD(H)依存性活性の測定が有用と考えられた。これらの結果から、本酵素が肝や胃において、加齢に伴い組織中の総活性量を上昇しながら、上記の生理的ステロイドの代謝に関わることを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshihiro Deyashiki: "Aldo-Keto Reductases and Toxicant Metabolism"American Chemical Society. 258 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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