• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

Crm1依存性核外排出機構を阻害する内因性分子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 13672299
研究機関昭和大学

研究代表者

沼澤 聡  昭和大学, 薬学部, 助教授 (80180686)

キーワードレプトマシシンB / 核外移行 / Crm1
研究概要

真核細胞において高分子がシグナル依存性に核膜孔を介して転移する機構は、分化・増殖や細胞の機能と密接に関連する。放線菌の代謝物であるレプトマイシンBが、特定の細胞質局在タンパクの核外移行シグナル(NES)と担体タンパクのCrm1との結合を特異的に阻害するとの知見により、現在急速に核外排出機構の解析が進められている。本研究は、Crm1のレプトマイシンB結合部位が種を超えて高度に保存されている事実に着目し、Crm1に対する内因性阻害分子が存在するとの作業仮説を立てこれを検証するものである。
本年度においては、Crm1以外のNES機構を阻害する天然物質を検索する目的で、NESを付加した緑色蛍光タンパク(GFP)を安定に発現するヒト肝がん由来HepG2細胞を作成し、これを用いてスクリーニングを行った。82種の天然物成分および32種のキナーゼ阻害剤・抗がん剤等既知物質の内、レプトマシンBに匹敵するNES阻害作用を示す物質はなかった。しかし、キナーゼ阻害剤スタウロスポリンやK252a、ステロイド化合物のプロゲステロンおよび生姜成分8-Shogaolでは細胞死と並行してNES-GFPの核集積が認められたことから、今後これらの化合物の作用についてより詳細な解析を行なう。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Numazawa, M.Watabe, S.Nishinmura, M.Kurosawa, M.Izuno, T.Yoshida: "Regulation of ERK-mediated signal transduction by p38-MAP kinase in human monocytic THP-1 cells"J. Biochem.. (In press).

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi