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2002 年度 実績報告書

睡眠を制御するウリジン受容体の構造と機能及び分子生物学的解明

研究課題

研究課題/領域番号 13672311
研究機関北陸大学

研究代表者

木村 敏行  北陸大学, 薬学部, 講師 (20234370)

研究分担者 山本 郁男  九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (50069746)
渡辺 和人  北陸大学, 薬学部, 教授 (30113038)
キーワードウリジン / 睡眠 / ウリジン受容体 / 鎮痛 / ヌクレオシド / 中枢抑制系 / レセプター
研究概要

先に、我々はピリミジンヌクレオシド誘導体の催眠をはじめとする中枢抑制の発現機構がバルビツレート、ベンゾジアゼピン類とは異なることを明らかにしている。さらに近年、新たな薬理作用として、ウリジン誘導体の鎮痛作用についても報告した。そこで、本研究はピリミジンヌクレオシド誘導体の中で特に強い催眠作用を有するN3-フェナシルウリジンをモデル化合物として、ウリジン誘導体の構造活性相関及び受容体の精製を行い、以下の新知見を得た。
ウラシルN^1位にアラビノフラノシドを有するアラビノフラノシルウラシルのN^3位に置換基を導入した誘導体を合成し、催眠作用を検討した結果、o-,p-フルオロベンジル,o-,m-,p-クロロベンジル、o-,m-,p-ブロモベンジル,p-クロロフェナシル置換アラビノフラノシルウラシルは12 58分の睡眠作用を有した。ペントバルビタールとの併用効果においては,o-フルオロベンジル,o-,p-ブロモベンジル置換体がコントロールの各々2.5,2.5及び2.9倍の有意な睡眠延長作用を示した。以上の結果から,アラビノフラノシルウラシルN^3位のベンジル及びフェナシル基へのハロゲンの種類並びに導入位置により睡眠作用を修飾することが明らかとなった。また、Tail flick, Hot plate法によりN^3-(2',5'-ジメトキシフェナシル)ウリジン及び関連誘導体の鎮痛作用の検定を行った結果、P2レセプターアゴニストであるUMP, UDP, UTPとは異なる作用機構であることが推察された。
ウリジン受容体の分離と精製は、より親和性の高い画分を得る目的でアフィニティーカラムの作製を試みた。Affigel 102とN^3-フェナシルウリジン-6-カルボン酸をカルボジイミド試薬でカップリングさせて目的とするアフィニティーカラムクロマトグラムを調製した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Watanabe, T.Matsunaga, T.Kimura, T.Funahashi, Y.Funae, T.Ohshima, I.Yamamoto: "Major cytochrome P450 enzymes responsible for aldehyde oxygenation of 11-oxo-Δ^8-tetrahydrocannabinol and 9-anthralaldehyde in human liver"Drug Metabol.Pharmacokin.. 17(6). 516-521 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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