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2001 年度 実績報告書

高等動物における新しい生体防衛機構の探索

研究課題

研究課題/領域番号 13672332
研究機関摂南大学

研究代表者

吉岡 正則  摂南大学, 薬学部, 教授 (30012652)

キーワード生体防衛機構 / カテコールアミン / 代謝物 / パラアミノサリチル酸 / ダイマー / システイン抱合体 / グルタチオン抱合体 / 大腸菌
研究概要

生体防衛機構としては、神経、ホルモン、免疫およびサイトカイン系の機構が知られている。1996年に本邦の名取りらは、センチニクバエのウジが汚れた環境の中で傷害を受けた時に防衛機構として働いている新規なカテコールアミングルタチオン抱合体を見出した。これは過酸化水素を発生させて、病原菌を迅速に殺菌した。この研究に先立ち、本研究者らは1986年にラット肺よりカテコールアミンの一つであるドーパミンのグルタチオン誘導体を構造決定していた。この物質は、今になって名取らのカテコールアミン誘導体と類似していることから、大量に外気と直接触れる肺の迅速な防衛機構に働く内因性物質であると推定した。1943年にスエーデンのLehmann報告では、抗結核菌薬のパラアミノサリチル酸は、2、4-ジヒドロキシペンゾイック アシッドなどに代謝、抱合、排泄された。このような抱合体も新しい防衛機構下で働く外因性物質と考えられた。そこで、新しい防衛機構に関与すると仮定される内因性および外因性物質を種々合成して、殺菌などの生理作用を調べ、新しい生体防衛機構の基本概念を構築することを目的とした。本年度は、内因性物質としてカテコールアミンおよび代謝物のダイマーを酵素反応で種々合成して化学的性質を明らかにした。さらに、カテコールアミン及びパラァミノサリチル酸のシステイン抱合体の調製を試み、収率は低かったが反応することが分かった。また大腸菌の殺菌をモデルとしたマイクロプレート法による測定条件を検討した。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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