研究概要 |
1)障害細胞のマクロファージによる認識、除去過程の影響 本研究では、内分泌撹乱化学物質の免疫系への影響に着目し、免疫系細胞で重要な役割を果たす単球の、マクロファージへの分化に対する影響を検討してきた。単球の分化に対して、Bisphenol A(内分泌撹乱化学物質)、およびBisphenol A都類似構造を持つBisphenol A diglicidyl ether(以下BADGEと称す)を用いて、単球のマクロファージへの分化に対する影響を検討した。また、同じくPPARγのリガンドとして知られている15-deoxy-Δ12,14-prostagrandin J_2(以下PGJ_2)も対照として用いた。分化誘導にはPhorbol 12-myristate 13-acetate (PMA)、all-trans Retinoic acid (ATRA)、1α,25-dihydroxycholecalciferol (DHCC)の3物質を用いた。 2)細胞膜等を限定的にGFP(Green Fluorescent Protein)標識した細胞株の作製 GFP(Green Fluorescent Protein)-Fを導入したTHP-1細胞株を作製した。この作製したGFP標識細胞は、膜がGFP標識されている。またマクロファージのアポトーシス細胞認識に関わるタンパク質についてGFP融合タンパク質を作製した。 このGFP標識された免疫系細胞について、蛍光顕微鏡(あるいは共焦点レーザー顕微鏡)による測定系により、リアルタイム解析を行うための諸条件の検討を行った。
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