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2002 年度 実績報告書

特定機能病院における医療連携の適切性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13672368
研究機関日本大学

研究代表者

久保 喜子  日本大学, 医学部, 助手 (60060109)

研究分担者 寺崎 仁  日本大学, 医学部, 講師 (90227512)
梅里 良正  日本大学, 医学部, 助教授 (60213485)
大道 久  日本大学, 医学部, 教授 (60158805)
前田 幸宏  日本大学, 医学部, 助手 (10287641)
キーワード特定機能病院 / 医療連携 / 紹介外来制 / 逆紹介 / 患者満足度
研究概要

研究2年目は、初年度に収集した特定機能病院に紹介状持参の新来患者110名のその後を追跡し、初診時疾患の転帰を確認できた73例を有効症例として分析した。
その結果、紹介目的は「検査と治療」が27.4%と最も多く、次いで「検査のみ」が21.9%であった。患者の通院期間は最短の1日から最長の260日に分布しており、その間に患者が通院した回数は1回が最も多く23.3%、2回が20.5%、3回が8.2%で5回までで78.1%を占め、最高は17回であった。検査回数は1人当り通院期間中に1回が63.2%、2回が22.1%と両者で85.3%を占め、7回が最高であった。また、37.5%の患者が紹介元での検査結果を持参してきていた。処方箋は約半数の54.8%の患者に発行されており、その回数は1人当り1回が40.0%を占めていた。最も多かったのは12回であった。疾患に関しては、紹介状に記載されていた疾患名と確定診断名は73.6%が一致しており、「異常なし」は2例みられた。外来診療終了時の状態は、39.7%が「終了」、26.0%が「紹介元へ」逆紹介されており、9.6%が「入院」していた。その他、「他科へ紹介」が5.5%、「他の病院へ紹介」「他の診療所へ紹介」がそれぞれ2.7%ずつであった。
満足度については、初診終了時に診療全般に関して聞いたものであるが、「非常に満足」と「満足」で68.5%を占め、「やや不満足」が8.2%みられたが、「非常に不満足」と回答した患者はなかった。
今回の分析で明らかとなったのは、紹介患者の1/3は3回までの通院で転帰が終了または逆紹介などその後の処遇がなされていた。1/3は通院回数が4回から17回まで長期にわたり通院をしていた。また、残り1/3は未だに通院中の患者もおり、転帰が明確でなく更に詳細な検討が必要と考えられた。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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