研究課題/領域番号 |
13672368
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
久保 喜子 日本大学, 医学部, 助手 (60060109)
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研究分担者 |
寺崎 仁 日本大学, 医学部, 講師 (90227512)
梅里 良正 日本大学, 医学部, 助教授 (60213485)
大道 久 日本大学, 医学部, 教授 (60158805)
前田 幸宏 日本大学, 医学部, 助手 (10287641)
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キーワード | 特定機能病院 / 医療連携 / 紹介外来制 / 逆紹介 / 患者満足度 |
研究概要 |
研究最終年は、2年目に研究対象とした73例について、紹介元の施設別に分析するとともに、転帰が不明であった37例を再度、診療録で検証した。 その結果、特定機能病院への紹介目的では病院からの紹介は「診断」目的が21.1%と最も多く、次いで「治療」「検査と診断」「検査と治療」目的が同率の15.8%であった。診療所からの紹介目的は、「検査と治療」が31.5%と最も多く、次いで「検査」目的が27.8%、「治療」目的が14.8%であった。病院からは「診断」目的が多く、診療所からは「検査」目的が多いというように特定機能病院に求めているものに違いがみられた。紹介状に記載されていた疑いを含む病名と特定機能病院での診断名の一致度については、病院からのものは78.9%が一致、21.1%が不一致であり、診療所からのものは、71.7%が一致、28.3%が不一致というように、病院からのほうがやや一致度が高いという結果であった。検査結果を持参してきたかどうかでは、結果を持参した患者は病院からの紹介患者が36.8%、診療所からの紹介患者が37.7%と、ほとんど差異はみられなかった。 満足度については、病院、診療所ともにどちらもほとんど同様の傾向を示したが、若干、診療所からの紹介患者に「やや不満足」と回答したものが多かった。 また、転帰が不明で追跡できなかった症例について再度、診療録を検証したが、診療録の記載そのものが希薄のものが多く、患者の動向をうかがうことができなかった。当然、紹介元への返信の記録も添付されていなかった。 なお、研究初年度と同様の手法で2年目に収集した症例も現在、診療録により追跡中である。
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