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2003 年度 実績報告書

ヒトプロテイン1構造遺伝子の多型性と病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 13672411
研究機関旭川医科大学

研究代表者

河端 薫雄  旭川医科大学, 医学部, 助手 (50195129)

研究分担者 伊藤 喜久  旭川医科大学, 医学部, 教授 (20129026)
キーワードSingle Nucleotide polymorphism / SNP / Uteroglobin / CC10 / レポーターアッセイ / インターフェロン
研究概要

我々はヒトP1構造遺伝子のSMPをDNA direct sequencing法により検索して,既存のSNPを含めて6個所のSNPを同定した。これらのSNPを比較的手技が簡便で高価な機器を必要とせず安いランニングコストで解析できるように,multiplex allele specific PCR(MAS-PCR)を応用したSNPタイピング法を開発した。3'末端に各SNPに相当する配列をもち長さの異なる2種類のタイピング用プライマーと1種類のコモンプライマーとの3種類のプライマーで通常のPCRを行なう。プライマーの3'末端が各SNPタイプに対応していると,そのSNPをコードするDNAの増幅が進行し,長さの異なる増幅産物が合成されていく。この増幅産物を通常のアガーロスゲルで電気泳動を行ない,エチヂウムブロマイド(EtBR)で染色してDNAバンドを検出しSNPを肉眼でタイピングする。実際には1回の反応で4ヶ所のSNPを同時に検出するために,4セット,合計12本のプライマーを用いてPCR(multiplex PCR)を行い,電気泳動を行なった。
DNA direct sequencing法とAS-PCRによりサルコイドーシスと健常人とのSNPの頻度を比較したところ,A-908Gにおいて有意にA, G38Aにおいて有意にGの頻度が高かった。
以上の結果からP1構造遺伝子のSNPはサルコイドーシスの診断に有用と考えられる。
SNPを有するgenomeDNAを増幅してpGL3-basicに組み込みLuciferase-reporterシステムを構築して,SNPがP1構造遺伝子の発現に及ぼす影響を検討した。低濃度のInterferon-gammma添加時においてSNPにより発現量が有意に変動した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shijubo N.: "Clinical aspects of Clara cell 10-kDa protein/uteroglobin (secretoglobin 1A1)"Curr Pharm Des.. 9・(14). 1139-1149 (2003)

  • [文献書誌] Ohchi T.: "Polymorphism of Clara cell 10-kD protein gene of sarcoidosis"Am J Respir Crit Care Med.. 169(2). 180-186 (2004)

  • [文献書誌] 四十坊典晴: "クララ10kDa蛋白質"臨床化学. 32巻. 227-233 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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