研究課題/領域番号 |
13672460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
沖 壽子 鹿児島大学, 医学部, 教授 (50274585)
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研究分担者 |
水主 いづみ 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (60274601)
朝倉 貴子 鹿児島大学, 医学部, 助手 (20274863)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | 地域ケア・システム / 保健師 / 訪問看護師 / ホームヘルパー / ケース / 家族 / 困難 / 対処策 |
研究概要 |
効果的・効率的に地域ケア・システムを構築するには、保健・医療・福祉の連携、ことに看護職と介護職の連携が不可欠である。しかし、現時点では看護職と介護職の連携が円滑に遂行できずに葛藤が生じている。 本研究では、在宅ケアの実践者の観点から保健師、訪問看護師、ホームヘルパーに対して、それぞれの職種との関わりで体験している困難、および対処策について自由記述式で調査し、カテゴリー分類・整理を行った。 各職種が困難と感じているのは、保健師は「ケース46.2%」に対して最も困難と感じ、訪問看護師は「家族67.8%」であり、ホームヘルパーは「ケース67.6%」であった。 各職種間の葛藤は、保健師から見てホームヘルパーに対して7.3%、訪問看護師3.7%であった。訪問看護師からは、ホームヘルパーに対して34%、保健師10.4%であった。ホームヘルパーからは、訪問看護師に対して26.3%、保健師5.8%であった。 職種間の葛藤は、訪問看護師とホームヘルパー間に多く見られ、困難の内容は、訪問看護師からは、≪職業倫理の欠如≫、≪関係機関・職種との連携不備≫などであり、ホームヘルパーの方は、≪医療行為の依頼≫、≪業務範囲の曖昧さ≫などであった。訪問看護師の困難に対する対処策は、≪ケースカンファレンスの開催≫、≪職業倫理の徹底≫であり、一方、ホームヘルパーは訪問看護師に対して≪ヘルパー役割の理解≫、≪ケースカンファレンスの開催≫などであった。 以上から、訪問看護師、ホームヘルパーを一堂に会した継続教育の必要性が示唆された。
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