研究課題/領域番号 |
13672468
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
奥山 則子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70261245)
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研究分担者 |
渡部 月子 神奈川県立衛生短期大学, 専攻科, 講師 (20249064)
清水 由美子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30328330)
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キーワード | 男性介護者 / 独身介護者 / 介護問題 / 農村地域 / 性別役割 / グループインタビュー / 聞き取り調査 |
研究概要 |
平成14年度は、13年度に行った都市部における男性介護者・独身介護者についてのグループインタビュー調査結果の分析を行った。また、3農村地域で、農村部における男性介護について関係者から聞き取り調査を実施した。その結果以下のことが明らかになった。 1. 訪問看護師のグループインタビュー調査の結果 (1)都市部における男性独身介護者は、介護には一生懸命だが情報が得にくく、孤立しがちな介護状況があり支援の必要性が示唆された。 (2)独身女性介護者は、介護意識が強い反面、状況認識が弱く、地域とのつながりも少なく孤立しがちな介護状況があり、介護について語れる仲間の必要性が示唆された。 2. セルフヘルプグループに参加している男性介護者のグループインタビュー調査の結果 セルフヘルプグループに参加している男性介護者は、仲間との出会いにより、共感したり、学習したりしながら、会を通しての社会貢献を考えていた。 3. 3農村地域で男性介護者について関係者から聞き取り調査をした結果 農村における男性介護者の割合は14-5%と都会の24.5%に比べ少なかった。3地域の比較では、サービスの充実度と男性介護者の割合に関係は見られなかった。しかし、三世代同居世帯でも夫が介護をする傾向が見られ、農村地域においても介護の性別役割分業が変化してきていることが示唆された。
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