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2003 年度 実績報告書

在宅痴呆性老人家族介護者の自己強化のプロセスとその促進要因の仮説化と検証

研究課題

研究課題/領域番号 13672491
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

松村 ちづか  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (70331395)

研究分担者 伊藤 和弘  聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80184646)
キーワード在宅痴呆性老人家族介護者 / 自己強化 / プロセス / 促進要因
研究概要

在宅痴呆性老人家族介護者が困難な介護を乗り切るためにどのような自己強化のプロセスがあり、またその促進要因は何かを分析するため、前年度までの研究成果にもとづく仮説から質問項目を作成し、504名の介護体験者の回答に対し因子分析および重回帰分析・共分散分析等を行った。その結果、(1)因子分析により自己強化の4因子構造が抽出され、その内容から(1)確かさ(α=0.94)(2)変更(α=0.90)(3)受容0.83(α=0.83)(4)広がり(α=0.76)を見出すことができた(全体のα=0.88)。これらの4要素と自己強化合計点とは、中程度の相関が見られた。確かさ(0.421、p<0.01)・変更(0.698、p<0.01)、受容(0.391、p<0.01)、広がり(0.432、p<0.01)。また、4要素の自己強化合計点への説明力は、64%であった(調整済みR2乗値=0.639)。これらのことから、自己強化のプロセスの4段階が存在する可能性が示唆された。(2)自己強化のプロセスの各段階を促進する要素として1)確かさの促進要因:(1)受け止め(2)理解(3)病気認識2)変更の促進要因:(1)受け止め(2)心身余裕3)受容の促進要因:(1)受け止め(2)心身余裕(3)理解(4)関係安定4)広がりの促進要因:(1)受け止め(2)理解(3)心身余裕が統計的に有意であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松村ちづか: "ある在宅痴呆性老人家族介護者の自己強化のプロセスと他者とのかかわりの意味〜Hさんの介護体験の半ライフヒストリー的分析"順天堂医療短期大学紀要. 13. 31-40 (2002)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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