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2001 年度 実績報告書

長期療養型施設における高齢者終末期ケアの基礎的研究―家族へのケアに焦点をあてて―

研究課題

研究課題/領域番号 13672513
研究機関札幌医科大学

研究代表者

深澤 圭子  札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (40165246)

キーワード長期療養型施設 / 高齢者終末期 / 家族
研究概要

平成13年度研究目的:長期療養型施設に入院者が死に遭遇している時、家族が看護婦・ケアワーカーなど)にどのようなことを望み、期待しているか、対応の仕方について家族のニーズを明らかにすることである。その計画にもとづき以下のように現在研究が進捗中である。
1.方法:S市内の6施設の介護療養型病棟で終末期をむかえた遺族を看護責任者に研究の主旨を説明依頼し了解を得、遺族には研究依頼文を郵送し、了解を得た家族の自宅訪問面接を実施している。
現在まで、4施設の5例を訪問し、現在調査・分析中である。
そのうち、3例の分析概要について以下に報告する。
2.介護者と要介護者の特性
(1)主介護者である家族の特性:女性3名で、要介護者との続柄は、配偶者1名、娘2名であった。年齢は、40代〜70代であった。いずれも主婦であった。
(2)要介護者の特性:男性2名、女性1名で、主な診断名は、脳梗塞2名、老衰1名であった。
死因は、老衰1名、肺炎2名であった。入院期間は、約2年間であった。
3.介護者である家族のニーズ:いずれも、病院で看護婦に手厚いケアを受け満足していた。医師や看護婦が死への説明は、「明日までもつかどうか」「かなり悪いですよ」などと告げていた。看護婦も「家族に知らせたら」「すっとゆくかもね」と告げていた。それによって死への心構えはできていたが、「なんとか生きいてほしい」という希望を強くもっていた。
死に遭遇できた者は、比較的「仕方がない」と諦観的であったが、死に遭遇できなかった者は「一人で苦しみ、せめて傍らについていてあげられたならと「残念」と悔いが残っていた。要介護者が死後の悲嘆は、妻と娘の立場による感情に違いが見られた。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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