1.研究目的:長期療養型施設において死を迎えた高齢者家族の終末期高齢者の死を受け入れる過程とその要因を明らかにし、終末期家族ケアを検討する。 2.方法:臨終を体験した14例の家族に聞き取りをし、質的に分析した。 3.結果と考察:以下入院中、臨終時に焦点をあてる。 入院中は、医師の説明や看護婦の行動を手がかりに家族は高齢者の衰弱のサイインを読み取り、定期的病状説明などの情報を得、入院中、臨終時の看護職の行動から揺れながら死を受け入れていくと推察される。また家族のとらえた臨終時の様子は穏やかな眠りを切望しているとうかがえる。従って、死に逝く人の安楽の保証にニードであると考える。家族のニードを認識し臨終時細やかな配慮の必要性が示唆された。
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