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2002 年度 実績報告書

サービス利用の変化が痴呆性老人の問題行動と家族介護者の援助行動に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 13672517
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

大塚 眞理子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (90168998)

研究分担者 島田 広美  川崎市立看護短期大学, 講師 (00279837)
星野 純子  埼玉県立大学, 短期大学部, 助手 (00320672)
天谷 真奈美  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00279621)
青木 由美恵  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (60347250)
キーワード痴呆性高齢者 / 家族介護者 / 介護保険 / 問題行動 / 援助行動 / ケアリング
研究概要

研究目的:呆け老人を抱える家族の会に入会している痴呆性老人を介護している介護者を対象に、介護保険制度導入前後の痴呆性老人と家族介護者の変化および、その1年後の療養生活の変化を明らかにして、専門職による援助のあり方を検討することである。
研究対象と方法:家族の会の世話人に推薦をうけた家族介護者23名を対象に、サービス利用の変化、サービス利用に関する思いなどについてインタビューをおこなう。それぞれの介護者にインタビュー内容及び研究の報告を行い、1年後の状況について聞き取り調査をおこなう。サービスの利用等は統計的に集計し、介護者の気持ち等については質的帰納的に分析した。また、療養生活の変化については事例ごとにその変化をみた。
結果:23名の高齢者は、介護度4が5名、5が8名と重介護の人が多かった。介護者は妻9名、夫3名、娘6名などであった。介護保険制度導入前後でサービスが変化した人が11名、そのうち施設入所が4名であった。さらに、1年後に1名が施設入所、2名が入院になっていた。これら入院や施設入所の理由は徘徊や暴力という問題行動であった。介護者はやむにやまれず入所サービスを利用していた。施設から在宅に戻った事例は寝たきりになっていた。施設入所継続の事例は安定した入所生活を送っていた。1年間になくなった高齢者は4名であった。考察:痴呆性老人と家族介護者に対する専門職の援助として、「痴呆が発症した早期からの援助活動」「問題行動が顕在化しないような援助」「施設サービス利用の見極め」「痴呆症状悪化に伴う一時避難の保障」「入所している高齢者のケアと家族介護者への援助という施設サービスの質の向上」「病状が重い高齢者に対する在宅サービスでの健康管理」「高齢者の通所サービスの負担を軽減し介護者の自己実現を図るような訪問サービス」「家族介護者への語りの援助」「痴呆性老人自身の自己実現の援助」「インフォーマルな援助者を発掘し育てる地域づくり」の必要性が考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 島田広美, 天谷真奈美, 星野純子, 青木由美恵, 大塚眞理子: "痴呆性高齢者を介護する主介護者の入所サービスの利用に対する思い"第33回日本看護学会論文集-老人介護-. 196-198 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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