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2003 年度 実績報告書

精神障害者の社会参加への自信を育む要因

研究課題

研究課題/領域番号 13672518
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

天谷 真奈美  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00279621)

研究分担者 大塚 麻揚  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (60336493)
キーワード精神障害者 / 社会参加 / 自己効力感
研究概要

15年度は収集されたデータを分析し、研究成果として求める活動を中心に実施した。
(1)面接データの逐語録の作成と全体傾向の把握 15年4月〜7月
データ収集は、精神障害者の就労支援施設である福祉工場で働く障害者6名と、都内クリニックのデイケアおよびナイトケアに通所する障害者6名の計12名が研究参加者となった。それらの面接内容はあらかじめテープ録音することへの了承を得ていた。逐語録は、テープ録音された音声を一字一句もらさぬよう忠実に作成した。その全体像を読み取る目的で、研究者各自が数回ずつ全逐語録を読み込んだあとで、研究者間で、全体的にどのようなことが語られていたか事実とその傾向を意見交換し把握するように努めた。
(2)テーマに沿ったデータ分析とその結果のまとめ 15年度8〜10月
「精神障害者の社会参加への自信を育む因子」という主要テーマで分析を行うことと平行して、障害者当事者から貴重な語りがなされた「地域で暮らすということ、将来への思いについて」と「精神に障害を持って暮らす人々の社会参加意識や生活行動に影響を及ぼす要因」という小テーマにおいてもを分析し研究結果を得た。
(3)研究成果の学会発表 15年10月〜11月
上記の研究結果を、日本公衆衛生学会ならびに病院・地域精神医学会にて演題発表した。研究成果に対し多くの聴衆から研究の独自性やその現場における研究の有用性からか興味深い討論がなされた。それらを更に検討することは、最終的な研究論文の完成に重要な示唆といえた。
(4)論文および報告書 16年1月〜3月
研究結果と13年度から引き続く文献検討の成果を統合し「精神障害者と自己効力感」について総説を完成させたことに引き続き、「精神障害者と社会参加」について総論作成に着手した。さらに報告書を完成したあとには、学会発表内容の論文が完成できるよう同時並行で準備を行い、実現を急いでいる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 大塚麻揚, 天谷真奈美, 柴田文江: "精神障害者支援と自己効力感"埼玉県立大学紀要. 第4号. (2003)

  • [文献書誌] 天谷真奈美, 大塚麻揚, 柴田文江: "精神障害者の社会参加への自信を育む因子"日本公衆衛生雑誌. 50巻10号. 78 (2003)

  • [文献書誌] 柴田文江, 天谷真奈美, 大塚麻揚: "精神に障害を持って地域で暮らす人々の社会参加意識や生活行動に影響を及ぼす要因"病院・地域精神医学. 47巻(未定). (2004)

  • [文献書誌] 大塚麻揚, 天谷真奈美, 柴田文江: "地域でくらすということ、将来への思いについて〜精神障害を持つ人へのインタビューをもとに〜"病院・地域精神医学. 47巻(未定). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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