研究課題/領域番号 |
13672523
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
田中 克子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20236574)
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研究分担者 |
川村 智行 大阪市立大学, 大学院・医学研究科・小児科医局, 助手 (60271186)
末原 紀美代 大阪府立看護大学, 看護学部, 教授 (90112044)
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キーワード | 性教育 / 糖尿病患者 / 保護者 / セルフケア / リプロダクチブヘルス |
研究概要 |
性教育をセルフケア教育の一環と組み入れるためのこころみとして性教育セミナーを開催した。以下そのこころみの概要について説明する。セミナーの参加者の内、調査研究の主旨に同意した糖尿病患者、保護者の意見から、教育方法や内容についてその有効性、問題・課題を明らかにし、性教育のプログラム作成のための基礎資料とした。対象は1型糖尿病患者:18名(11〜17歳平均13.2±2.0)、保護者:母親19名(32〜51歳平均42.4±5.0)父親3名(43〜47歳平均44.7±2.1)、セミナーの構成は1.糖尿病と妊娠(講演)、2.男女のからだとこころ(講演)、3.デスカッション(6グループ)、であった。各グループのデスカッションの意見をまとめた記述から性教育セミナーに関する記述を抽出し研究者間の同意を得るまで内容を要約し分類した。結果、セミナーの内容はストレートであったが、このような教育は必要であると肯定的な意見であった。患者は糖尿病と妊娠、中絶、避妊等正しい知識はまだまだ持ってはいない。保護者は子どもと参加することで共通の話題ができ家庭でも性について話しやすいことをあげており、親子参加は有意義であった。一方、参加者の人数や年齢層に合わせた講演内容や方法について今後検討する必要がある。 以上のことから、今後は教育プログラムの一環として、またリプロダクチブヘルスの視点からもセミナーのあり方やその内容について検討を重ね、より効果的な教育としてのプログラムの試案を作成する必要性を感じる。さらに、あわせて、よりよい教材の試案についても行う必要性を感じる。
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