研究課題/領域番号 |
13672536
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 徳島大学 (2003) 東海大学 (2001-2002) |
研究代表者 |
雄西 智恵美 徳島大学, 医学部, 教授 (00134354)
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研究分担者 |
佐藤 幹代 東海大学, 健康科学部, 助手 (00328163)
高橋 奈津子 東海大学, 健康科学部, 助手 (10328180)
藤村 龍子 東海大学, 健康科学部, 教授 (90070763)
小島 善和 東海大学, 健康科学部, 助教授 (60215259)
長瀬 雅子 東海大学, 健康科学部, 助手 (90338765)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | がん患者 / セルフケア / 情報ニード / 情報探求行動 / 情報提供 / がん看護 |
研究概要 |
手術を受けたがん患者のセルフケア促進のための情報提供のあり方を検討するために、頭頸部がん患者と乳がん患者の情報ニードと情報探求行動を質的に分析し、以下のような結果が得られた。 頭頸部がん患者の情報ニード:分析の結果、4つのテーマが導き出された。すなわち<生きられる可能性>と<手術の有益性>、<社会復帰の見通し>、および<事実>であった。対象者は手術に同意し準備段階にある人であったが、手術に同意することと納得すことは同じではない。患者が納得して手術に臨むためには情報ニードが充足されることが重要であることが示唆された。 乳がん患者の情報ニード:初期治療過程にある乳がん患者が特に情報を必要とした時期は、がんの診断が告げられた時、術式選択の時であり、がんと向き合い治療に主体的に参加するために集中的な情報提供を必要としていた。多くは医師から提供される情報を使っていたが、インターネットや書物、知人などから情報を得ていた。また、外来化学療法を受ける術後乳がん患者は、治療効果や治療の見通し、副作用対策などの情報ニードがあった。また、情報を単なる知識として伝えるのではなく、<ありのままを伝える><face to faceで伝える>など、情報の伝え方にも強いニードがあった。 以上よりがん患者にとって情報が現状認識を促進し意志決定を支えていることはもちろん、医師との信頼関係を促進し、主体的治療参加を起こすための内的エネルギーでもあることを示している。今後、がん患者に対する情報提供の効果を明らかにし、援助技術として確立していくことが必要である。
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