研究課題/領域番号 |
13672538
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
式守 晴子 東海大学, 健康科学部, 教授 (00298457)
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研究分担者 |
濱本 洋子 埼玉県立大学, 看護学部, 助教授 (40315700)
石垣 和子 千葉大学, 看護学部, 教授 (80073089)
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キーワード | 自然災害 / 避難 / 乳幼児 / 家庭 / 保健サービス |
研究概要 |
本年度の目的は、三宅島の乳幼児を抱えた家族について(1)離島に伴う生活の変化とその対処、(2)新しい生活への適応についてを把握することであった。 平成13年8月で離島後1年を迎えるため8月前に調査を予定していたが、9月始めには一事帰島が出来る状況となり、町を上げて準備をすすめていたため、今後の生活の予想が立てられる帰島後に本格的な調査を行うことにした。準備段階として、町立保育園園長3人から乳幼児の家庭の現状について面接調査にて情報を集めた。園長らは離島後が村役場の職員として、乳幼児のいる家庭からの相談や、巡回サービスを行っていたためである。離島直後の緊急相談としては、障害を抱える子に対するサービス機関が分からないという問い合わせがあった他に問題としてあがってこないが、父不在の問題や失業による家庭の問題が見えるが介入できない点が問題点として挙げられた。また、三宅村の保健事業を担当する東京都保健師にもインタビューし、母子保健に関するサービスの現状は把握されていないことが明らかになった。なお、三宅村には現在保健師はいない。 そこで、三宅村の保健福祉課保健係と共同で、現状を把握することを目的として、未就学の子どもと家族に対しての健康問題に関するアンケート調査を企画した。村では本年度に、高齢者、全住民対象の調査を行っていたため、年明けの1月に未就学の子どもとその家族(子ども164名、家族122名)に対して、家族状況(17項目)と子どもの状況(19項目)に関する質問紙を作成し、アンケート調査を行った。2月18日現在回収率は家庭では58%で、子どもでは57%であり、今後集計を行医、分析をし、今年度内に報告書を作成し、村および住民へ結果を報告する予定である。また、アンケート調査には訪問およびグループ調査協力を依頼する文を同封したが、2月18日現在27名から調査協力の承諾を得ており、今後本調査である個別およびグループ調査を順次行う予定である。
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