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2001 年度 実績報告書

薬物依存症者の回復における入院期間中の看護の意義・限界に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13672541
研究機関大阪市立大学看護短期大学部

研究代表者

寳田 穂  大阪市立大学看護短期大学部, 看護学科, 講師 (00321133)

研究分担者 白柿 綾  大阪市立大学看護短期大学部, 看護学科, 助手 (00331760)
キーワード薬物依存症 / ブラジル連邦共和国 / アメリカ合衆国 / 看護 / リハビリテーション / 入院
研究概要

本年度は、インタビューに向けての事前調査を行った。本研究のデータ収集は、半構成的インタビュー法にて行うため、インタビューを行う研究者自身の知識洞察が、データに大きく影響を及ぼす。そこで、本年度は、外国における治療・看護の場、薬物依存症リハビリセンター(大阪市内)でのフィールドワーク、ある民間精神病院(大阪府下)での薬物依存症者の入退院状況の調査を通して、インタビューに向けての知見を得た。
1.外国における薬物依存症治療・看護の現状調査
日本同様に薬物に対しハームリダクションをとっていない、かつ日本以上に薬物依存問題が大きく報告されている次の2カ国で、現状調査を行った。いずれにおいても、アルコールなどの合法薬物であれ、違法薬物であれ、依存症として同様の治療・リハビリシステムがもうけられていた。しかし、薬物問題の背景には違いがあり、入院期間中の看護や、治療システムの詳細には違いが見られた。日本の現状とも違いがあり、他の国の現状から学ぶとともに、日本の現状を踏まえた回復へのシステムが必要であろう。
(1)ブラジル連邦共和国サンパウロ州サンパウロ市の現状
(2)アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンの現状
2.大阪における薬物依存症リハビリセンターでの現状
回復支援者としての立場で、フィールドに参加している。インフォーマル・インタビューを通して、回復においては、治療的枠組みより、治療施設内での人と人との関係のあり方が影響しているかと思われるが、これは今後のインタビュー調査において追究が必要である。
3.ある民間精神病院での薬物依存症者の入退院状況
過去3年間のデータを分析し、入退院の状況を明らかにした。その結果、使用薬物により入退院の状況や、推測される看護上の問題には違いがあった。そのような違いを、薬物依存症者や看護者はどのように体験しているのであろうか、今後のインタビュー調査において追究が必要である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 寳田穂: "サンパウロ市の薬物依存症ケアの現状(前編) 治療・リハビリエーションの場を訪れて"精神看護. 5(1). 69-74 (2002)

  • [文献書誌] 寳田穂: "サンパウロ市の薬物依存症ケアの現状(後編) 治療・リハビリエーションの場を訪れて"精神看護. 5(2). 70-74 (2002)

  • [文献書誌] 寳田穂, 須藤藍子, 松本広子, 山尾幸子, 有我譲慶, 岡田俊: "依存症専門病棟のない病院における薬物依存症者の入退院状況その2 -1998年度から3年間の考察-"日本精神保健看護学会第11回総会・学術集会 プログラム・抄録集. 80-81 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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