研究概要 |
今年度は日本全国で展開されている「水辺活動」プログラムの一部調査,及び「水辺活動」先進国であるオーストラリア・ニュージランドの調査を行った. 10月には国内の淡水で水辺活動を実施されている山中湖を調査し,淡水域での活動状況を把握できた.2月にはオーストラリアシドニーにおいて,サーフ・ライフ・セービング・オーストラリアを訪問し,ナショナル・デベロプメント・マネージャーにインタビューを行い,サーフ・ライフ・セービングに関する資料を収集することができた.西海岸パースにあるエディスコーワン大学スクール・オブ・マーケティングのツーリズムアンドレジャーを訪問し,「水辺活動」とツーリズムやレジャーとの関係を調査する糸口が掴めた.ニュージランドオークランドでは,マリタイムミュージアム(海洋博物館)で船の歴史に関する資料収集をした.ワイカト大学レジャースタディ学科では,ニュージランドにおける「水辺活動」ウォーターワイズに関する資料を,クライストチャーチ大学では,「水辺活動」全般についての資料収集ができた。3月には九州圏内の国・公立青少年教育施設で「水辺活動」を実施している以下の施設を訪問し,資料収集及び担当者へのインタビューを行った.宮崎県御池少年自然の家,宮崎県青島少年自然の家,北九州市立もじ少年自然の家,福岡県立少年自然の家「玄海の家」,海の中道青少年海の家,佐賀県波戸岬少年自然の家,天草海辺の自然学校,熊本県立天草青年の家,熊本県立あしきた青少年の家の9施設である.殆どの施設が海型であり,ローイング種目を中心にプログラム展開がなされている.指導者の養成が課題であり,セーリング種目の指導者が少ない特徴があった.現地の人達(特に漁業従事者)との調整でプログラム展開が制限されている例が見受けられた. データーベースフォーマットの作成,データーベース化及びホームページの作成を現在行っている。
|