• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

上気道感染症防御因子に対する運動の影響

研究課題

研究課題/領域番号 13680056
研究機関日本女子体育大学

研究代表者

赤間 高雄  日本女子体育大学, 体育学部, 助教授 (60212411)

研究分担者 河野 一郎  筑波大学, 体育科学系, 教授 (00132994)
キーワード運動 / 上気道感染症 / 免疫 / 分泌型免疫グロブリンA
研究概要

1.運動習慣と上気道感染症防御因子との関連
高齢者81名(65〜90歳)において運動習慣についてアンケート調査を行い,唾液中のsIgAを測定して両者の関連を検討したが,今回解析した結果では有意な関係は検出できなかった.
2.定量運動負荷による上気道感染症防御因子の変動
大学生9名(女性,19〜22歳)を対象に自転車エルゴメーターを用いて,推定最大酸素摂取量の30%と60%の強度でそれぞれ30分間,80%の強度で30分間以内の疲労困憊まで運動を負荷した.運動前,直後,1時間後,2時間後に唾液を採取して分泌型免疫グロブリンA(sIgA)をELISAで測定した.sIgA濃度に1分間の唾液量を乗じて算出した1分間のsIgA分泌量は,60%強度では,運動前29.5±21.9μg/minが運動直後18.5±15.6μg/minと低下し,80%強度でも運動前34,9±28.3μg/minが運動直後24.3±25.2μg/minと有意に低下した.今回の結果により,一過性の短時間の運動でも唾液sIgAの低下がおこることが明らかになった.
3.運動による唾液sIgA低下のメカニズム
雄性Wister系ラットを用い、運動群(n=6)は、疲労困憊の状態まで小動物用トレッドミルを用いてランニングを行わせた。ジエチルエーテル麻酔下でピロカルピン投与して,運動前後の唾液を採取してIgAをELISAで測定した.IgA濃度は運動前(9.774±1.846μg/ml)と比べて運動後(5.653±2.195μg/ml)で有意に低下した.運動負荷をせずに同様の処置で採取した非運動群(n=6)の唾液では有意な変動はなかった.今回の結果によって,運動によるsIgA低下のメカニズムがラットを用いて検討できることが明らかになった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 赤間高雄: "長期間のトレーニングが中高年者の唾液中分泌型免疫グロブリンAに及ぼす影響"体力科学. 51・6. 630-630 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi