研究課題/領域番号 |
13680058
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
宮崎 正己 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (90097262)
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研究分担者 |
寄高 秀洋 早稲田大学, メディアネットワークセンター, 助手 (10318842)
佐藤 健 日本体育大学, 体育学部, 専任講師 (40277794)
関 一誠 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80063791)
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キーワード | 人の検知 / 位置情報 / 個別タグ / 無線ルーター |
研究概要 |
本年度は、人の位置検知システムの確立を目的とした実証実験をおこなった。これは人に個別タグ(RFID約20グラム)を保持させて、実験室の入り口にアンテナ内臓リーダーを設置し、人の出入りの検知に関する個別IDタグ実験をおこなった。このアンテナ内臓リーダーとコンピュータはRS232Cに繋がれており、認識のためのソフトウエアをC言語にて作成した。その結果、人の出入りはこの個別IDタグによるコンピュータによる検知が可能となった。このアンテナ内臓リーダーは、現有2台しかないために、一台のアンテナ内臓リーダーの受信範囲が半径4メートルであることが実験の結果明らかとなった。すなわち、8mに一台のアンテナ内臓リーダーを設置すればよいことになる。このことにより、この実験の展開としては、格子状にこのアンテナ内臓リーダーを設置すれば、どのアンテナ内臓リーダーで検知したか判るためにどの位置にいるかの検索が可能となる。また、現在では、有線のケーブルでコンピュータに接続されているが、計画では、無線ルーターを使用することで、データの取得に有線での制限がなくなることになる。これは、建物の位置情報(緯度・経度・高度)を事前にコンピュータに入力しておくことにより、どの位置に誰(どの個別タグ)がいるかが、図示されることになる。人の3次元的な位置の把握が可能となろう。このシステムは、次年度以降の課題となる。次年度には、老人ホーム等で実際のフィールドで実験および、データの取得をおこなう予定である。
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