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2002 年度 実績報告書

活動的ライフスタイルがQOLに及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 13680059
研究機関早稲田大学

研究代表者

中村 好男  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00198251)

研究分担者 宮内 孝知  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (40063771)
村岡 功  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80112712)
キーワード活動的ライフスタイル / 身体活動 / 運動習慣 / 健康増進 / 日常生活活動量 / QOL / ウォーキング / 行動変容ステージ
研究概要

本研究は、我々がこれまでに実施してきた「ウォーキングプログラム」の参加者に対して追跡調査を実施することによって、「身体活動度の変化」ならびに「QOL指標の変化」をもたらす要因ならびにその相互の連関について検証することを目的としている。
前年度は、終了一年後の日常生活活動量の推移について検討したが、平成14年度には、過去(平成11年および12年)に実施した無作為抽出調査の各々の回答者を対象として追跡調査を実施し、A)総合型地域スポーツクラブへの参加が運動・スポーツ実施頻度に及ぼす影響(平成11年度調査対象者)、ならびに、B)運動・スポーツにおける行動変容の段階と健康関連QOLとの関連(平成12年度調査、対象者)について縦断的に検証した。その結果を分析したところ、A)「スポーツクラブの存在あるいはそのクラブ活動は身体活動を高める役割を担うが、身体活動がクラブ入会の強い原因になるものではない」という関係性、ならびに、B)運動の行動変容段階は身体機能、全体的健康感、活力、社会機能の各サブスケールと関連し、その段階(ステージ)のポジティブな移行によって、全体的健康感ならびに活力が向上し、定期的な運動習慣を獲得した者では、身体機能ならびに精神的健康の向上が見られる、という知見を得た。
以上のことから、活動的ライフスタイルを獲得したものについては健康関連QOLに良い変化をもたらすものの、運動や身体活動に関して無関心なものあるいは興味関心を示すものの定期的なレベルで定着していないものにとっては、単なる「ウォーキング教室」などのイベント的な介入効果は限定的であり、総合型地域スポーツクラブのように運動・スポーツを継続させるための社会環境整備も重要である可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 笹渕拓郎, 菊池広人, 中村好男, 村岡功: "運動・スポーツ実践者の増加におよぼす総合型地域スポーツクラブの役割"体育の科学. 52. 491-495 (2002)

  • [文献書誌] 武田典子, 中村好男: "身体活動増進のためのソーシャルマーケティング手法の導入〜ウォーキングプログラム参加者の特徴〜"ウォーキング研究. 6. 167-171 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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