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2004 年度 実績報告書

過剰な運動ストレスによる心筋障害発生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13680060
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

武者 春樹  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (10182073)

研究分担者 大庭 治雄  国立スポーツ医科学センター, スポーツ医学研究部, 研究員 (40308416)
キーワードSudden Cardiac Death / Exercise Stress / Myocardial injury / Long Distance Run
研究概要

基礎疾患を持たない者のスポーツ中の突然死については、マグネシウム代謝、カテコラミンの増加によるFFAによる心筋障害が仮説として提唱されている。本研究は、過剰なスポーツストレスとして100kmマラソンを研究対象としたが、日頃からスポーツトレーニングを行っている者にとっては、必ずしも過剰なスポーツストレスとなったかは明確ではない。過去のマラソンなどの報告に比べると、100kmマラソンにおいては心筋や骨格筋からの逸脱酵素やカテコラミンは高度異常値となったものの、それが生体の限界に達したことにはならず、最近では数日間にわたり200〜300kmを走る競技も生まれ、より人間の限界への挑戦がエスカレートしている。その中で、事故が発生していないことは競技者自身の運動強度のコントロールが作用はしているものの、健常者が行うスポーツにおいてはスポーツストレスによるカテラミンによる事故にむすびつく心筋障害の可能性は少ないと推察される。超長距離マラソンで事故として報告されたのは南アフリカからの2例の急性心不全の報告のみであり、我々の報告を含むスポーツによる心臓疲労や心筋障害の報告は多いが、事故には至っていない。このことは、スポーツにおける事故の要因としては、既に知られている基礎疾患以外には健常者で一般的に生じる要因はなく、個別の誘因やスポーツ行う外的要因が存在することが推定される。本研究では、単回の100kmマラソンをスポーツストレスとして検討したものであり、長期間の予後については未知の状態である。慢性的に過剰と考えられスポーツストレスの被爆が長期予後に及ぼす影響については今後の検討課題である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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