研究課題/領域番号 |
13680063
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研究機関 | 大同工業大学 |
研究代表者 |
服部 洋兒 大同工業大学, 工学部, 助教授 (80208545)
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研究分担者 |
服部 祐兒 東海学園大学, 経営学部, 講師 (10298648)
佐藤 壮一郎 大同工業大学, 工学部, 助手 (40329652)
水野 義雄 大同工業大学, 工学部, 教授 (20101058)
小野 雄一郎 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80135334)
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キーワード | 筋骨格系障害 / 持ち上げ作業 / 非対称 / 自覚的負担感 |
研究概要 |
今年度の課題を実行するにあたり、女性と男性との体力差の実態を実際に把握することが重要と考え、持ち上げ力と関係の深いと考えられる間欠性パワーの測定をハイパワーエルゴメータ(Combi社製)を使用して最初におこなった。その結果、男性と女性との体力差がはっきり現れ、女性を対象とした筋骨格系に関する障害の検討および基準値の作成が必要であることが再確認された。 女性を対象とした実際の作業をシュミレートしたlido lift(Lordan Biomedical社製)を使用した持ち上げ作業実験においては、作業者に対する箱の位置の作業条件では箱を右90度に置く非対称持ち上げでは力の発揮がされにくく、箱を正面に置く対称持ち上げに比べ有意に低い力学的測定値をpeak forceの項目等で示した。また、持ち上げ終了時に聴取した自覚的負担感(Rating of Perceived Exertion)においても腰部、大腿部などで非対持ち上げの際に高い負担感を訴えたものがみられた。このため、作業者に対する箱の位置の作業条件は筋骨格系の障害に関係する重要な要因であることが示唆された。 来年度においては、物体の持ち上げる際の高さの条件と物体の取り扱い重量の条件を付け加えて検討をすすめる必要がある。これは、今年度の持ち上げ実験において、これら2条件について十分なデータを得るには至らなかったためである。このため、実際の作業条件に近づいた、より客観的なデータを得るためにこれらの条件を付け加えた持ち上げ実験を実施する予定である。
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