研究概要 |
本研究は我が国の児童の身体組成推定式を開発するとともに、同一児童を追跡測定することにより身体組成の縦断的な変化を検討することを月的とした。結果の概要は以下の通りである。 1.平成13年度から15年度にかけて、男児39名、女児31名を対象として、重水希釈法による体水分量測定、および身長、体重、皮下脂肪厚、インピーダンスの測定を行った。これらの測定から得られた体水分量を独立変数とし、身長、体重、インピーダンス指数等を従属変数とした重回帰分析によって次の体水分量予測式を作成した。体水分量(kg)=0.149×インピーダンス指数(身長の二乗/インピーダンス値、cm^2/Ω)+0.244×体重(kg)+0.460×年齢(歳)+0.501×性別(男=1、女=0)+1.628。 2.平成14年度から平成16年度にかけて、毎年の5月と11月の計6回にわたって身長、体重、インピーダンス値の測定を行った。すべての測定に参加した被験者数は、男児94名、女児94名の計188名であった。 3,上記1.によって得られた体水分量推定式から求められた体水分量を性別、年齢別の除脂肪量の水和で除することにより、上記2.の被験者の除脂肪量を算出し、さらに体脂肪量、および体脂肪率を求めることにより、3歳から6歳までの身体組成変量の標準値を求めた。各年齢、および性別の標準値は成果報告書に記載した通りである。
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