今年度は以下のようなデータ収集と集計作業を中心に研究を進めた。 1.基礎データを得るためのアンケート票は、夫と妻と11月18日(日)、同19日(月)両日の1日における5分刻みの時間の使い方のほかに、世帯属性、転居歴、夫の女性就業に対する考え方、就業主婦の就業状況、専業主婦の今後の就業意向などについて、その詳細が分かるように設計した。 2.アンケート・モニター世帯の募集は、千葉ニュータウン東部、印西市内千葉ニュータウン中央駅周辺で配布されている朝日、毎日、日本経済3紙の新聞折込広告を通して、10月中に2度行なった。応募世帯に対し11月初旬にアンケート票を郵送し、最終的に108世帯のデータを収集することができた。就業主婦世帯と専業主婦世帯のおよその比率は1:1であった。 3.現在までに、アンケート票各項目のデータ入力作業は終了し、単純集計分析よりモニター世帯の特徴はほぼ次のようであることが判明した。夫婦とも殆どが30-40歳代の高学歴核家族世帯であり、夫の職業はホワイトカラー系が過半数を占め3分の1の夫は東京都心地区へ通勤している。街区レベルでの地図情報のGIS入力作業もほぼ終わっており、今年度中にはアンケート票各項目のクロス集計分析も済ませる予定である。 4.次年度の千葉ニュータウン周辺における主婦の労働市場調査に向けて、関連するデータの確認と、内外における大都市外での主婦の就業行動に関する文献研究を進める予定である。
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